🥵熱中症と経口補水液による🫗水分補給について

　熱中症とは、気温や高湿度の環境において体温調節機能がうまく働かなくなり、体温が異常に上昇することで起こる健康障害です。
私たちの身体は、自律神経により体温が一定に維持するように働きます。
🥵暑い時には、血管を拡張したり発汗を促し、💦汗の蒸発する際の熱放散で皮膚温を下げて熱を放散します。通常ならば、こうした仕組みにより、
少しの間、暑い所にいるだけで熱中症になることは、ほとんどなく水分補給は、水やお茶で十分です。
　熱中症では、高温多湿の環境に長くいることで体温が上がり、体内の水分や塩分バランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、めまい、痙攣、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気です。
　熱中症では、体から水と共にナトリウムなどの塩分も失われていた脱水状態ですから、速やかに🫗水分・塩分補給が必要です。
　大量に汗をかいた時に水やお茶だけ飲むと、体液が薄まり、これ以上に
薄まらないように喉の渇きが止まったり、体液の濃度を元に戻そうとして、尿として排泄してしまい、水分が体内にとどまらない状態になります。
その為、大量に💦汗をかいた時は、ナトリウムだけでなく糖分も一緒に摂ると、水分が速やかに吸収されます。糖分は暑さに負けないエネルギー源としての働きもあります。
　スポーツドリンクには、塩分のほかに糖分が含まれていますが、ペットボトル1本に約30gの糖分を含むものもあり、多量に飲むと体への悪影響となります。
　熱中症は軽度から中等度の脱水状態となっているために、水分と共にナトリウム・カリウム・糖分を摂る必要があります。
その場合はスポーツドリンクよりもナトリウム・カリウム濃度が高く、
スポーツドリンクよりも糖分の少ない、しかも体内に吸収しやすい飲料と
して「経口補水液」が適しています。
　気温は高さ1.5mで計測されています。気温32℃とすると子供の頭付近は、35～36℃近くになります🥵。子供は大人以上に高温にさらされて
いることを忘れてはいけません。

🟡経口補水液の代表的なもの
🔸OS-1（大塚製薬）➡ 500mlのペットボトルに、約1.5gの塩分が含まれ、やや塩味があります。軽症から中等症の高齢者脱水患者に7日間連続して
飲んでもらい、脱水症状が改善したとする臨床試験が行われて病者用食品
の許可を得ています。
＊1日当たりの摂取目安量は、
　乳児：体重1kg当たり30～50mL/日、幼児：300～600mL/日
　学童～成人：500～1000mL/日
🔖OS-1という名称：Oral Rehydration Solution（経口補水液）のOとSより付けられ、製品の開発番号が1番目が由来。

🔸 アクエリアス経口補水液（コカコーラ）➡ 500mlのペットボトルに、
約0.5gの塩分とアミノ酸（ロイシン・イソロイシン・バリン）が含有。
通常の「アクエリアス」より、ナトリウム、カリウムの濃度が高い組成に
なっており、多量に汗をかいた時に少しずつこまめに飲むのがおすすめ。
🔸アクアライト（和光堂）➡ 乳幼児用の飲料で病者用食品の許可を得て
います。赤ちゃんの体内に素早く吸収されるように工夫されています。
塩分は 125mLに0.25g含まれています。
＊1日当たりの摂取目安量は
　乳児：100～400mL/日、幼児：200～800mL/日。

🟢経口補水液とポカリスエットの違い
ポカリスエットは、清涼飲料として日常生活の中で発汗などにより失われる水分と電解質を速やかに補給する飲料です。運動の後やお風呂上がり、乾燥した室内で水分と電解質が失われた時に飲用がおすすめ。つまり、健常時にはポカリスエット、脱水状態時や脱水状態が懸念される時にはOS-1。

🟡熱中症対策の「塩分タブレット」
多くの塩分タブレットは、1粒当りの食塩相当量が約 0.1g含まれます。
厚労省が推奨する「熱中症対策に用いる食塩濃度の目安」を考慮すると、
塩分タブレットを1～2粒を食べる際は水分100mLを摂るようにしましょう。