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処方せんが無くとも医療用の💊くすりが可能購入できるは本当❓ 零売(れいばい)薬局、説明します。

 病院やクリニックの近くにある薬局には看板やのぼりを立てて「処方箋
受付」
とか「保険薬局」とされている薬局がありますね。
これらの薬局は 処方箋を提出すると、健康保険で1~3割の自己負担で薬が
もらえる薬局
で、全国に5万軒以上あります。保険薬局の🥼薬剤師薬剤師免許を持つだけではなく、「保険薬剤師証」を持つ薬剤師です。
 しかし、薬局の中には ゛処方箋による調剤業務を主としていない薬局゛
もあります。例としては、漢方薬局零売(れいばい)薬局です。
漢方薬局は漢方相談により、患者さんに合った漢方薬を販売することを
主とする薬局で、零売薬局は医療用の薬の中でも処方箋が必ずしも必要ではない医薬品(非処方箋医薬品)を販売することを主とする薬局です。
これらの薬局の薬剤師も、当然ながら患者の体質・症状を聞いたうえで、
薬剤師の判断で薬を販売しますが、「健康保険の適用外」のため薬代は
゙全額自己負担😨゛
となります。なお、こうした薬局でも゛処方箋受け付けをしている゛ところはあります
 さて、零売(れいばい)薬局ですが、法令上での明確な規定がなく、一部薬局で販売が行われていたことを厚労省が2005年4月の薬事法改正で「やむを得ず販売を行わざるを得ない場合」に限り、条件付きでの販売として認めたものです。
 零売薬局で扱える薬は限定されており、比較的安全性の高い薬となります。例えば抗アレルギー薬(アレグラ・アレジオン)、鎮痛薬(カロナール・ロキソニン)、ビタミン薬、漢方薬(葛根湯・麦門冬湯)、下剤 (マグミット)、湿布薬 などに限られます。
高血圧症薬・高脂質薬・糖尿病薬・睡眠薬など経過をみる必要がある薬は
取り扱うことが出来ません
😲。
 零売対応が可能な薬局ですが、現状は全国で約20~30薬局です。
その理由の例としては
販売出来る数量は「必要最低限」に限られています。
②薬剤師が調剤室で分割し「対面販売」する必要があります。
③販売の際は「販売品目・販売日・販売数量・患者の氏名と連絡先」の
記録が必要です。
④購入した患者さんの「服用状況などの管理」が求められます。
つまり、零売はドラッグストアのように気軽に薬を販売できるわけでは
ありません。
さらに
⑤安全性の不安 ➡ 
診察を受けない為、持病が悪化したり病気の発見が遅れたりするリスクがある。
⑥薬の在庫(種類・数)が少ない ➡ 薬の供給が安定していな現状では、注文しても手に入る薬の種類・数量が少ない。
⑦補償の不安 ➡ 処方せんによる調剤で、万一副作用が発生した場合には「医薬品副作用被害救済制度の補償」がありますが、零売で購入医薬品の場合、゛零売の理由が妥当でないと判断される゛と補償を受けられない可能性がある。
 店舗数が少ないので、なかなか見かける事は少ないと思いますが、
例えば「処方せんが無くとも一部の医薬品が購入出来ます」とののぼりや看板を見かけたら、「あぁ~、これが零売(れいばい)薬局ね」と思い出して下さい❗。
🔵参考:零売薬局の許可
申請面での特別な手続きは必要なく「薬局の開設許可」があれば行う事が
可能。但し、適切な運用を行う為に医療機関・行政との連携体制を構築したり、運用マニュアルや体制の明確化、薬剤師の高い資質が求められます。

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