奇跡の星 地球はどのようにしてできたのだろう🌍
生命の源は海ではなかった?
46億年前の初期の地球では、表面温度
2000℃にも達していました。マグマオーシャンがあったころです。
これだけの高温だと、水はもちろんのこと、岩石をつくる物質であるナトリウム やアルミニウム、カリウムといったものまで気体となっていました。つまり、岩石をつくる物質が大気をつくっていたわけです。
誕生から1億年も経つと、地球も冷えてきて、マグマも固まりはじめます。
すると、気体になっていたナトリウムやアルミニウムなどの物質が冷えて結晶をつくり、雨のように地上に降り注いできます。それがやがて、薄皮状に地上に降り積もります。これを原始地殻(プロトクラストともいう)と呼びます。どれほどの厚さだったのかはよくわかっていませんが、せいぜい1キロほどだろうと言われています。
この原始地殻のすぐ下には、まだ冷え切っていないマグマがあるので、地殻はその上をただよっていました。マグマの動きに影響されてひび割れたり、縮んだりして、なんとなく固まりができていったのだろうと思われます。
地球の表面がもっと冷えて、 100℃くらいになると、それまで窒素や炭素などと一緒に大気中をただよっていた水が、ようやく降りはじめます。
海の誕生です🌊🌊🌊
こうして生物が生きられる状態に近づきました。
現在の生物学では、50℃以下では普通のタンパク質は生物活性を示さないとされています。しかし、350℃もの熱水が噴き出すような場所に棲むバクテリアもいるので、必ずしも温度が低くなくても、生物が生まれる可能性はあります。
そして、大事なことがもうひとつ☝️
原始の海の中で生命が生まれるようなイメージを持つ人がほとんどでしょうが、 実際は違ったのではないか、といわれています。
海は生命の源で、そのもととなるタンパク質は水の中でできる、といわれてますが、それは簡単なことではありません。タンパク質がつくられるには、アミノ酸が脱水重合という水分子が離脱する過程が必要となります。しかし、これを水中で行うのはとても難しい。
むしろ乾いた、ある程度温度が高いところであれば、アミノ酸はあっという間に脱水重合をしてタンパク質をつくります。水中では難しいことが、地表では簡単に起きるんです。
岩石の上にアミノ酸があり、それがタンパク質になったときに雨が降って、海の中に落ちる、といったプロセスのほうが自然ですよね。もしくは、宇宙空間でできたアミノ酸が、岩石の上に降り積もってもいいでしょう。
ちなみに、海底の地下、つまり海水から遮断された場所にもバクテリアがいます。エネルギーになるようなものが何もないところでも、地下でできる水素や硫黄を摂取して生きているのです。こういうところでタンパク質が生まれる可能性もあります。
最終的に、タンパク質から細胞のようなものができるには、水が必要です。しかし、そのもとになるタンパク質は、いろいろなところでできる可能性があるんです。従来のイメージにとらわれないよう、自由に発想することが大切です。
このように、生命誕生のシナリオがいくつもあるとすると、同時にいろいろなところで原始生命が発生した可能性だってあります。
宇宙から来たアミノ酸をもとにしたもの、地上で発生したタンパク質を由来とするもの、海底の地下から来たものなど、そういった多種多様の生命が原始の海で出会って、競合したのかもしれません。そうして、競争がはじまり、人類をはじめとする生命の共通の祖先(コモンアンセスターといいます)が生き残った、と考えることもできるんです。
生命の起源は宇宙?
地球で起こる現象だけでなく、もっと広く宇宙を見渡してみましょう。
ビッグバンという大爆発によって宇宙がはじまったことは、よく知られています。
このビッグバンの直後、宇宙には水素とヘリウムのふたつの元素しかありませんでした。このふたつが集まって星をつくると、その中心では高い圧力のために、原子核同士が衝突するようになります。そうして、炭素や酸素といった、なじみ深い元素がつくられていきました。星の中心に鉄がつくられ、太陽の10倍もある巨大な星の場合、中心核で核融合の暴走が起こり、ついには大爆発を起こします。これが超新星爆発です。
超新星爆発が起こると、星の中でつくられた元素がばらまかれます。また、爆発の衝撃で原子核同士が衝突し、新たな元素をつくり出します。ウランや鉛などの重い元素は、そうやってつくられたんです。
ちなみに、星の内部で鉄までの元素をつくるプロセスをスロープロセス、超新星爆発によって鉄より重い元素をつくるプロセスをラピッドプロセスといいます。
第1世代の宇宙の超新星爆発によってつくられたのが、今われわれがいる第2世代の宇宙です。
超新星爆発のような現象で、さまざまな元素が引っかき回されるので、宇宙のどこでも、マゼラン星雲でもアンドロメダ星雲であっても、元素は同じように分布していると考えられていました。宇宙は均一だ、と。
しかし、そもそもが、重い元素は超新星爆発のときに原子核同士がぶつかり合ってできる、偶発性の高いものなので、どこでも均一にできるかどうかはわからないんです。
実際に宇宙を見ると、星の集まりにはばらつきがあって、立体的な蜘蛛の巣のような網目構造になっています。決して均一にはなっていないんです。
もっとも、星の成分は、スペクトル分析でだいたいわかるんですが、それを見ると、太陽系の星と大きな差がないことがわかります。ウランばかりの星、というような偏りは、残念ながらありません。でも惑星だったら、そういった偏った星があるかもしれません。自由に想像力を働かせてみたいものですね ( ˘͈ ᵕ ˘͈ )💭
地球をはじめとする太陽系の惑星は、太陽系をつくったガス雲をもとにできあがり、太陽を中心に公転していますが、そうではない惑星の存在を主張する科学者もいます。
何かの拍子に恒星の重力から逃れて、ふらふらと気ままに動く惑星です。
どこからもエネルギーを受けていないので、とても冷たい星だろうと思います。
そういう惑星も、もしかするとかつては生命あふれる星だったのかもしれません。
こういった星が太陽系に紛れ込んだときに、微生物のタネが地球に届き、生物のも ととなることもありえます。これを、パンスペルミア説といいます。
パンスペルミア説は、18世紀にイタリアの学者、ラザロ・スパランツァーニに よって唱えられた、生命の起源を宇宙から届いた微生物などのタネとする仮説です。
つまり、生命は地球で誕生したのではなく、どこか遠い宇宙で誕生し、それがば らまかれている、というわけです。200年以上も昔からある説ですが、根強い人気を誇り、今でも支持する人がいます。
はたして生命の起源はどこなのか......遠い宇宙の彼方からなのか......
生命の誕生は、地球ではなく、それどころか太陽系ですらないと考えてみるのも面白いと思います。
これなら地球外生命体の存在も大いに考えられますね🛸👽😍
広ーい宇宙💫🌏💫✩。✧*。🌝✩.*˚💥に思いを馳せる。そして、宇宙的な壮大な視点をビジネスにも私生活にも応用していけたなら、一度きりの人生を最高に幸せに生きられること間違いなし!(♡-♡/サイッコウ
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