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印象に残っていること

淡白です。

今回はある動物園の飼育実習での「印象に残ったこと」について書こうと思います。(写真は内容に関係ありません。)

私は大学2年生の時に、某動物園の飼育実習に行きました。そこで、ベテラン飼育員さんに言われた衝撃的な一言。

「この展示は誰のためのものでもない。」

つまり、動物自身のためでも、お客さんのためでも、飼育員さんのためでもない展示だということです。

私の周りの先輩などの動物について学んでいる人は、その動物園のことを称賛していました。私もその動物園に惹かれる点や学びたいと思う点があったため、インターンシップに参加しました。

けれど、そんな思いを抱きながら園で働いている方がいらっしゃると知ってとても驚きました。その方はその園の最大の魅力を欠点としてとらえていたのです。そして同時に「なんで私はその違和感を抱かなかったんだろう?」ととても複雑な気持ちになりました。周りが良いと言うからといって、そのまま良いものだと思うのではなく、自分で一度かみ砕いてから意見を形成しなければならないとその時思いました。そこから意見形成には一呼吸置くようにしています。

話を戻します。

その飼育員の方はあの言葉の後に、

「この展示はこんな欠点があるから、それを改善するためにトレーニングや生活環境改善に取り組んでいるんだよ」

とおっしゃっていました。

展示そのものという大きな課題に対して地道にできることを積み上げて、その個体の生活環境を改善していくその姿勢。プロの飼育員の考えと行動に触れた瞬間でした。

そして私はその言葉を聞いて以来、動物園の飼育員を目指さなくなりました。同年代の子たちやベテランの飼育員の方のお話を聞いていると、その方たちの年齢関係なく動物福祉に対する意欲がとても高いと感じたからです。私より考えて行動する人がたくさんいるから、私はそんな彼ら彼女らを外から支援しようと決めたのでした。

今はまだどんな風に支援できるかは未知数です。けれど、変革期を迎えている動物園業界で頑張る方々や、これからスタッフとして貢献しようと考えている方々を支援していくという意思は決まったので、今後どうしていくかをいろいろと調べて決めようと思っています。

では。

※今回紹介した言葉は私個人の解釈が含まれます。ご了承ください。


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