ピカソの打率
知っている画家を挙げてください。
と問われれば、必ずといっていいほどその中に、ピカソの名前がある。
本名は、
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンディシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
だが、長すぎるのでピカソと呼ぶ。いちいち本名で書いてたら、読みにくいったらありゃしない。
ピカソといえば、あの奇抜で変わった絵が有名だ。だけど、最初からあの風変わりな絵を描いていたわけではなく、それまでは正統派な絵を描いていた。
いろんな作風の変遷を経て、キュビズムと呼ばれるあの例の革新的なスタイルを創り上げたのだ。ネットで軽く調べただけの情報だけどね。
では、このピカソは生涯にいくら作品を残したのだろう。生涯作品数だ。
なんと驚くべきことに、このピカソ、
1万3,500点の絵画作品、10万点の版画作品、3万4,000点の本の挿絵など、300点の彫刻と陶器作品で、計14万7,800点もの作品をつくったとされている。
365日、毎日1つ作っても404年かかる。
職業が画家とはいえ、作品を作りすぎではなかろうか。ワーカーホリックならぬ、ワーカーアホリックのレベルだ。頭おかしい。
その作品の中で、私たちが知っているものはどれぐらいだろうか。
『ゲルニカ』がおそらく一番の代表作であるから、多くの方もご存知だろう。そういえば原田マハさんの小説に、『暗幕のゲルニカ』というのがあったな。まだ僕は読んだことないけど、兄が絶賛してた。
『人生』は、美術の教科書で見たことがある。「青の時期」に制作された作品で、それまで「ピカソはヘンテコな絵を描く」と思い込んでいた自分は、「こういう絵も描いてたんだ」と間抜け面しながら、じーっと眺めていた覚えがある。
あと知っているのは、『夢』と『泣く女』ぐらいかな。
今、ネットで作品を見て回ったところ、僕の場合はこの『ゲルニカ』『人生』『夢』『泣く女』だけだった。
絵画に詳しい方から「いやいや、まだまだ有名な作品あるでしょうが!」と怒られそうだが、多くの方は僕と同じぐらいではないだろうか。
絵画だけみても、1万3,500点の作品数。そのうち私たちが知っているのは、4、5点ほどの作品。きりをよくするため、5にしよう。
打率で換算すると、1万3,500打数5安打。打率は、ほぼ0に近い。
ただし、私たちが知っている作品=安打という、超厳しい換算方法だが。(絵画好きの界隈では、知名度の高い作品はもっとあると思う。)
たしかに言えることは、
このおっさん、めちゃくちゃ打席に立っているやんけ。
しかも享年91歳間近である90歳まで、バット振ってやがる。
そういえば、こんな言葉を残してたな。
説得力しかないっす。「書くことが思いつかない」と悩んでいるヒマがあったらは、とっとと書きます。
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンディシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソさん。
参考文献
https://kurashify.com/pablo-picasso-famous/
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