迷ったら、過去の自分に届けるように
「多くの人に向けて書いた文章は、誰にも届かない。」
「逆に、特定の人に向けて書いた文章は、結果的に多くの人に届く。」
これは、よく言われることだ。
音楽の世界でも売れているアーティストの中に、「一人ひとりに向けて歌うことを、意識している」と言っている方が多い。宇多田ヒカルさんも、似たようなことを言っていた。
多くの人に向けて書いても、誰にも届かないのは、主張がぼやけてしまうからだ。抽象的な話になってしまって、他人事のように聞こえてしまう。
カメラのピントが合ってないみたいに、伝えたいことがぼやけているのだ。
でも、誰に届けることを意識して、書けばいいのだろうか。
19歳/男子大学生/文学部/趣味は読書
みたいに、特定の人を想像して書かないといけないのだろうか。
確かに、このように架空の人を具体的にイメージして書くのも、一つの方法だと思う。
だけど、これだと書くのが疲れてくる。その人がどんな悩みを持っていて、どんなことを考えて行動するのかを、想像しないといけないから。
もっと気軽にできそうなやり方として、過去の自分に向けて書く方法が良いと、僕は思う。
10年前の自分でもいいし、5年前、もっと最近の3ヶ月前の自分でもいい。
それらの過去の自分に向けて、書くのだ。あの時の自分が、読みたいと思うような文章を。
「でも、自分に向けて書いた文章なんて、他人が読みたいと思うのかな?」
大丈夫。過去の自分と同じような悩みを持っている人は、たくさんいる。その人たちに、届くのだ。
そして何より、過去の自分は自分が一番よく知っているので、書きやすい。
あの時の自分に伝えたいことは、強いエネルギーを持って書ける。言葉にも、重みが出る
結果的に、その言葉が、多くの人に届く。
「軸が分からなくなったら、過去の自分に届けるような記事にする。」
自分の文章は、まだまだ下手くそだけど、僕はこのことを意識している。
一つ気をつけた方がいいのは、文章中では、実際に過去の自分に向けている感じを出さないこと。
読者が、「自分には関係ないかも」と思ってしまうから。
過去の自分を意識して書くんだけど、自分を文章中にできるだけ登場させない方が、読みやすいと思う。
文章中に昔の自分を登場させるのも、面白いと思いますけどね。やりすぎには、注意です。
以上、未熟な書き手の戯言でした!
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