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最大幸約数を見つける旅

人生を航海に例えたとき、一番重要なものは何だろう?

急に何言ってんだと思われたかもしれませんが、まあ聞いてください。青二歳のただの戯言ざれごとですが。

頼りになる仲間。大きくて丈夫な船。もしもための救命ボート。
などなど。

これらは間違いなく必要だ。



だけど僕が一番大事だと思うもの。

それは、コンパス

どんな状況でも、正しい方向を示してくれるあの羅針盤。


この方向に進んだら財宝(人生で例えたら、自分の望んでいる生活)が見つかるだろうなってことを、まず第一に知っておきたい

進みたい方向もよく分からないまま、優秀な航海士やデッカい船をゲットしても、自分の求めている財宝は手に入らない。

「色々揃えたけど、潮に流されるままに航海したので、よく分からん島に行き着いた」みたいなことになる。これはこれで、楽しい人生かもしれないけど。


だけど、進むべき方向が分かっていれば、こんなことにはならない。時には「大しけ」がきて荒波にもまれることがあっても、コンパスがあれば正しい方向に進むことができる。

自分にとって大事な価値観や意義があると感じるものが、このコンパスに相当する。

ここがブレなければ、少しずつではあるかもしれないけど、自分の望む生活に近づいていくと思う。




じゃあ、その人生の目指すべき方向性は、どうやって見つけるの



これはとても難しいと思う。簡単に分かったら、こんなにも多くの人が人生で悩んだりしない。

僕も就活中に、迷走しまくりかけた。そしてこれからの人生でも、岐路に立たされることは、何回もあるだろう。

だけどね。歳を重ねるごとに少しずつだけど、自分のやりたいこととか、幸せに感じることは何なのかは、段々と分かってきた。

人生で色んなことを経験してきて、「これをしている時は楽しいな」とか「これはなんか違うな」ということが、自分の中で判明してきた。まだまだ青二歳なひよっこだけど。



僕の場合だと、(自分のことを例にして申し訳ないが)

  • 静かな空間で本を読んでいる時

  • ゆっくりと自由に文章を書いている時

  • 親密な関係の人たち(親友や家族)とのんびり過ごしている時

  • カフェで文章を読んだり書いたりしながら、くつろいでいる時

  • 好きなアーティストの曲を聴いたり、ライブ映像を観たりしている時

  • 自然の中を散歩している時

  • 美術館で絵を鑑賞したり、映画館で映画を観たりしている時

などに、幸せや充実感を感じやすい。


そしてこのように、これまでの人生で楽しいと感じたことをリストアップしていくと、共通項が浮き彫りになってくる。


先ほどの僕のリストアップの例でいえば、

  • ひとりや少数の仲の良い人たちと、ゆっくり過ごす時間

  • 文章や音楽といった、創作物に触れて感動している時間

などが、共通項だと分かる。

そしてこれは、リストアップした項目をできるだけ多く包括する共通項を、見つけだした方がいい

「書き出したリストをより多く満たす、一貫しているものは何だろうか」と探していく。



これはまさに、公約数を見つけていくみたいな作業だ。

たくさん数字を持ってきて(楽しいことリストを書くことに相当)、それらすべてを割り切れる公約数を探すこと(共通点をあぶりだすことに相当)と似ている。

そしてその公約数は、できるだけ大きい方がいいので、これを最大幸約数と名づける。名前の付け方が、調子乗ってる感満載だ。まあ、覚えやすいのでよし。



この最大幸約数を見つけるには、時間がかかる。

まず最初に、たくさんの数字を持ってくる必要がある。いろんなことに手を出してみて、「ああ、こういう世界があるんだな」と調べていく作業のこと。

いろんな数字があることを知って初めて、より大きな公約数で割れるようになります。

僕が歳を重ねるにつれて、少しずつ人生の方向性が分かってきたのは、知っている数字の数が増えてきたからです。2とか5とか13とかだけじゃなく、124とか319とか。



そしてこれからも、多種多様なイベントを経て、新しく数字を知っていくのだと思います。ただし、好奇心を忘れなかった場合はね。保守的になって、ずっと同じことをしてたら、数字は増えていかない。

なので若いうちは、あまり食わず嫌いせずに、いろんなことに首を突っ込む方がよさそうですね。

で、自分の最大幸約数が分かってきたら、あとはそれを忘れないようにして、その最大幸約数を満たすような生活を目指していく

30代ぐらいに最大幸約数が見つかれば嬉しいですね。この年齢で見つかれば、運がかなりいい方だと思いますが。あの孔子ですら、「四十にして惑わず」ですからね。これは、40歳になると迷わなくなったという意味。「子曰く」の、あの孔子です。




人生100年時代という長い期間、船が座礁したり漂流したりすることもあると思います。

だけど、いつどんな時でもきちんと正しい方向を指し示すコンパスがあれば、またいちからやり直せると思います。「いつかは目的地にたどりつけるぞ」という希望が、持てますから。

そのコンパスとなる最大幸約数を見つけるために、失敗を恐れずいろいろとチャレンジしたいですね。


まあたぶん、大勢の人たちとわちゃわちゃすることだけは、最大幸約数になり得ないですが。

大人数で集まって何かする時とか、端っこのほうにいたからな。すみっこぐらし。

社交性はいつになったら身につくんでしょうか。


今週は理系記事ウィークにします。理系ネタ縛りです。文章を書くor読むのが好きな人だらけなこのnoteの世界では、文系の方が多いと思いますが、構わずぶん投げていきます。どうぞ、恐れおののいてください。

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