波長が合わない人
生きていると色んな人と関わるので、「あっ、自分と合わないかも」と感じる人は必ず出てくる。人それぞれ性格とか、持っている価値観が違うから、当たり前のことなのだろうけど。
いわゆる波長が合わない人。
これまでそういった人たちに対しては、
「相手の良いところを意識して見つけよう」
とか
「自分と違う価値観を持っている人から、新しい視点を学べるチャンスだ」
といったように、努力して自分を相手に合わせようとしてきた。
けれど、気づいた。
合わない人とは、やっぱりどう頑張っても合わない。
波長をチューニングしようにも、限界がある。
「え、何でそんなことを言うの?」と、どうしても感じてしまう。相手の言動を理解することが難しい。
むしろ、無理して合わせようとしているから、余計にストレスを感じているかもしれない。
なので最近は、「自分は自分、他人は他人」と割り切るようにしている。
具体的な対策として、苦手な人と接していてストレスを感じる時は、周期表を思い出すようにしている。
周期表を見たことがある人なら分かるように、あの表にはたくさんの元素がグループ分けされて並べてある。
金属になる元素もあれば、ガスでしか存在できない元素、放射線を出したりする元素など、多種多様な元素がこの世には存在する。水に入れるとド派手に大爆発を起こしてしまう元素(アルカリ金属のこと)なんてのもある。
この元素たち。
それぞれに、他の元素との相性がある。
安定して結合するものたちもいれば、酸性洗剤や塩素系漂白剤のように「混ぜるな危険!」の組み合わせもある。実生活でこの2つは、絶対に混ぜてはいけないですよ。塩素ガス(毒ガスでも使われていたぐらい)が発生してしまうので。
つまり、それぞれの元素に、相性の良さがあるのだ。
この周期表を思い出すと、苦手な人がいても、心が乱されにくくなる。
全ての元素とうまくできる元素なんていないんだし、自分だって、誰かにとって苦手な人になっているんだ。みんな違った性質を持っているから、それは当たり前のこと。
むしろ、いろんな人たちがいるから、この世界はうまく回っているんだ。元素についても、ある一部の仲の良い元素だちだけだったら、革新的な技術やエネルギーは生まれなかった。
周期表を思い浮かべると、そんなことを感じる。
これからの人生で様々なタイプの人たちと関わり、考え方や性格が真反対の人が周りにいて、悩むこともあるかもしれない。イラッとすることも。
そんな時に備えて、頭の中に周期表を忍ばせておこうと思う。
◾️波長と人間の心について書いた過去の記事
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