見出し画像

ユーラシア英会話教室

そういえばこのnoteで、ユーラシア大陸横断のことをあまり書いていないような気がする。ご存知の方も少ないかもしれないが、僕は大学2年生の時に友達と2人で、ユーラシア大陸をバックパッカーで横断した。


ユーラシア大陸横断のルートは、

ロシア→エストニア→ラトビア→リトアニア→ポーランド→チェコ→ドイツ→オランダ→ベルギー→ルクセンブルク→フランス→スペイン→ポルトガル


ユーラシア大陸の北のほうをかすめるように、横断した。徒歩、バス、電車だけの陸路だけで。約1ヶ月の旅。旅費を極限まで削ったので、快適なんて単語は全く、お見受けできなかった。

また、この旅行記を書くことは、内容が膨大なため、避けてきた。しかし、旅の記憶も薄れかけていきそうなので、気が向いたタイミングで、少しずつ書き残していこうと思った。下書きは別の媒体に書いているので、noteにすべて投稿するかはわかりませんが。


大学2年生の夏休みに、ユーラシア大陸を横断したのだが、本当に運がよかったと思う。半年ずれていたら、コロナウイルスが発生した時期とかぶっていたし、ロシアも今みたいな状態だ。やはり、チャンスがあれば、乗っかってみるもんだと思う。歳を取ってからだと、体力的にきつくて、計画の段階で断念していたかもしれないし。(実際にこの旅は本当に過酷で、若さゆえの無鉄砲さがなければ、無理だったと思う。)

それぞれの国の旅行記については、また別の機会にゆずるとして、今回は旅を共にした友達について、書きたいと思う。


この友達は、高校時代にワンダーフォーゲル部(山岳部みたいなもの)で出会った男友達。大学に入ってからも、アジアの山を登ったりするぐらい、海外経験が豊富。その子の大学に留学していた海外の学生の友達がいたりと、交友関係が広い。ヨーロッパの友達も多くて、横断の途中で、その海外の友達と一緒に僕も交流もした。

ドイツ、オランダ、フランス、スペインにそれぞれ友達がいて、おすすめの観光地を巡ったり、ご飯を食べた。僕はもちろん初対面だったので、「う、うぃす」と緊張していた。お家にも泊まらせてもらったが、「なんで、こんなよくわからん馬の骨みたいなやつのために」と思われていた可能性大だ。

また、一緒にユーラシア大陸を横断したこの友達は、多趣味でもあって、いろんなことに詳しい。好奇心旺盛だから、このユーラシア大陸横断をしようと思ったのだろう。普通に暮らしていれば、ユーラシア大陸をバックパッカーで横断しよう、とは思い至らない。僕もこの子に誘われるまで、そんな発想すらなかった。

なんで僕がバディとして、選ばれたのかはわからない。たぶん、体力と忍耐力が買われたんだろう。それと、あまり怒らなさそうだったからかもしれない。結局は、旅の中間地点あたり(チェコとか)でしんどすぎて、ケンカしかけたんだけど。


一言で言い表すと、社交的で好奇心旺盛な友達。そして、冒険家の精神を持っている。サバイバルスキルが高くて、旅をしている時、本当に心強かった。特に頼りに感じたのは、現地の人とコミュニケーションを取る時だ。

僕は、ヨーロッパ圏に行ったのは初めてだった(修学旅行で台湾に行ったことはある)。英語ができればなんら困らないんだけど、困ったことに、現地の人たちが何を言っているのか全然聞き取れなかった。だけど、その友達は日本で海外の留学生と普段話していたからか、ちゃんと聞き取って意思疎通していた。

その子は、どちらかというと座学が得意ではないタイプだった。テストの点数だけ見ると、英語が得意というわけでもない。むしろ、僕の方が点数が高かった。けれど、このリアルの英会話では、彼の方がよっぽどスキルとして通用していた。文法は正しくないのかもしれないけど、会話が成立していた。


「生きた知識って、こういうことなのか」


と思いながら、その子が現地の人と笑顔でコミュ二ケーションを取る姿を見ていた。

そして、僕も旅の最後のあたりは慣れてきたのか、英語がなんとなく聞き取れるようになった。



あれから、3年半が経つ。たぶんリスニング力は、白紙に戻ったと思う。

仕事の関係で、海外(南米、中国、研究職だとヨーロッパも)出張もありそうなので、また英語が必要になる時が来るかもしれない。

その時には、この友達はもちろん同行してくれないから、自分で何とかするしかない。

まあ、何とか慣れるだろう。それよりも怖いのは治安。ユーラシア大陸を横断していた時に感じたんだけど、日本は治安が良すぎる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?