会話の反発係数を高めたい
僕には苦手なことがある。
回数を重ねても重ねても、一向にうまくならない。
それは、会話。
もうホントに苦手。雑談とかいった類のもの。文章を書いたり読んだりすることで語彙力は増えたけど、コミュ力はずっと低いまま。
特に、面と向かって話すことが、絶望的に下手くそ。
緊張して、すぐにあわあわ、おろおろしてしまう。あわおろ。
人数が増えてくると、もっとダメ。
飲み会では、いつも一番端っこの席を狙う。できれば通路側の端っこの座席。
これは、すぐトイレに逃げれるから。疲れたら、トイレに行って「ふう〜」と束の間の休息をしている。
飲み会の雰囲気自体は好きなんだけど(みんなが酔っ払って楽しそうにしているのを見るとか)、繰り広げられる会話の中心にいたくない。
できるだけ、みんなから注目を集めないように、端っこで飲んでいたい。
こんな感じにね。
人 人 人
—————————————|靴
会話 |靴 通
会話 |靴 路
—————————————|靴
人 人 僕
これは、物理的に端っこに座っていれば、会話の中心にならなくてもよいという算段。
この作戦が功を奏しているかは別として(端っこにいても、話をめっちゃ振られることはあるから)、気持ち的に落ち着く。
これはひとつのエピソードにすぎないけど、要はそれぐらい、会話に対して苦手意識がある。
もうホントにね、会話中に頭の中が真っ白になっちゃって、言葉が出てこないんですよ。
「あーあ、いつでも会話を弾ませられる人になれないかな」
弾ませる?
なんか聞き覚えのあることだぞ。
思い出した、物理で反発係数を学んだ時のことだ。
ボールを床に落とした時、どれぐらい弾むかをよく計算していたあの日の記憶。演習問題で、たくさん解いたよな。
これこれ。高校で物理を履修してなかった人からすれば、全然ピンとこないと思うけど。
上の写真にも書かれているように、この反発係数は物体が地面に当たる前の速さと、跳ね返った後の速さの比です。
速さ10で衝突して速さ7で跳ね返ってきたら、その時の反発係数は7÷10=0.7、というように求められます。
ようするに、どれぐらい跳ね返るかの指標。よく跳ね返るほど、反発係数は大きい。
上の写真では野球ボールを例にしてますが、物体によって反発係数が異なります。あと、床の物質によっても変わります。
・ゴマ団子は反発係数が低いけど、スーパーボールは反発係数が高い。
・雨でグチャグチャになった地面に物体を落とす場合は反発係数は低いし、アスファルトならば反発係数は高い。
みたいな感じ。つまり、衝突する物体と地面の材質で、反発係数の大きさが決まるんですね。
これで、反発係数の雑すぎる説明の終了。パチパチ。
(そして話は終盤へ)
そうだ。
会話をしている時に、自分がスーパーボールであるかのように想像すればいいんだ。
ばいーんばいーんと弾むスーパーボールを頭に鮮明に思い浮かべれば、会話も弾むかもしれないぞ。
ついでに、地面がアスファルトのような硬いものであることも、セットでイメージして。
やっぱやめよう。
頭パッパラパーな人だと思われそうだから。
おまけ
おまけとして、反発係数についてもう少し説明します。
反発係数はeという記号がよく用いられ、この値の範囲をとります。
$$
0 \le e \leq 1
$$
文字で書くと、0以上1以下の値を取るんですね。必ずこの範囲におさまります。
1を超えることは絶対にないんですね。
それはつまり、跳ね返る前の速さより、跳ね返った後の速さの方が大きくなることは、絶対にないという意味です。
反発係数の定義は、
$$
e = \frac{衝突後の速さ}{衝突前の速さ}
$$
でしたので。
佐々木朗希投手が思いっきりボールを地面に叩きつけても、跳ね返ったボールの速度が、衝突前より速くなることはあり得ないのです。
WBCの時にやってた帽子投げぐらいの、腕の振りの速さをもってしてもね。
何か物を落とした時によく跳ね返っていたら、「反発係数高いんだな」と思っていただける記事になったのならば、嬉しいです。
どんな記事やねん。つい関西弁がでちゃいました。
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