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「「ジョー」のモデルと呼ばれた男」葛城明彦

4/5     その118

天才ボクサー青木勝利の話。
俺は彼の活躍を幼すぎて見ることができなかった。
30年ほど前に、ファイティング原田さんの講演を聞いたことがある。
同時期を生き、ライバルとして活躍した、海老原博幸とともに、もう一人の天才の話をした。
そのときはその天才の名前を明かさなかった。
原田さんは自分の能力と比較して、彼ほどの才能に恵まれたボクサーはいないと語った。
自分にそれだけの才能があれば、また彼が自分のように努力すれば、ということを言っていた。
一緒に話を聞いていた10歳以上の先輩が青木勝利のことだとすぐにわかっていたようだ。
この本には「ジョーのモデル」とあるが、彼の生き方はジョーとは全く違う。
もしモデルとするなら斎藤清作(たこ八郎)の方だと思う。
後半の転落の物語は辛かった。

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