見出し画像

なぜGUCCIは、ハイブランドなのか

前の記事

GUCCIって、なんでダサくないんだろう

 どうも、皆さんLOVIOです。今日のお話は、GUCCIって、なんでダサくないんだろう、というお話です。おしゃれに精通している人は、なぜGUCCIがおしゃれに見えるかということは、ある程度理解されている方が多いと思います。しかし、最近おしゃれに目覚め始めた人は、「シンプルが一番かっこいいはずなのに、なぜGUCCIを始としたハイブランドの服は、ガヤガヤしたものが多いのだろう」と、疑問に思っている方もいらっしゃると思います。

*当サイトでは、ブランド様に迷惑がかかるため、リンクを基本的に貼りませんので、ご自身で各ブランドのサイト閲覧をお願いいたします。

無駄なデザインが入るほど、嘘っぽくなる

 以前の記事でもお話ししましたが、街着のために作られた洋服は、1つとしてありません。すべての洋服に本来の用途があり、無駄が1つもないデザインが施されています。

 例えば、MA-1と呼ばれる軍事服があります。これは、元々アメリカ空軍が来ていた服ですが、
MA-1の裏地がオレンジ色である理由をご存じでしょうか?
これは、万が一墜落して、海の上に落ちても、裏地でSOS信号を出せるにするためです。
また、MA-1は、ナイロン素材で滑りのよい表地で、表地になるべく装飾がつかないようにデザインされています。これは、飛行機の中のケーブルが服に引っかかることがないようにという意味で、このデザインになっているのです。
もちろん、スーツなどもそうです。本切羽の使用や、フラワーホールもすべて意味があったのです。

このように、洋服とは、無駄なデザインが入っていないのです。

軍事服や運動服も、ここでは洋服と呼んでいます。

つまり、無駄なデザインが入るほど、意味のない噓っぽい服となり、安っぽくなるのです。

GUCCIのデザインは、無駄なのか?

 そこで、GUCCIの派手なデザインは、無駄なのかという疑問が生まれてきますが、

もちろん、無駄なものは、ありません。彼らは、服というものを何年も学び、服の由来、デザインの意味、生地、歴史を我々一般人では、到底知りえないことまで知っています。我々が、それを無駄であるだとか批評する器にもないのです。

文化とは、新しいものを作り続けなければなりません。その第一線に立っている彼らのデザインには、時には、社会批判、自己表現、など様々な想いが込められています。

とはいえ、無駄のないデザインから離れすぎると、嘘っぽくなり、安っぽくなるとは当然です。では、どうして、GUCCIは、安っぽく見えないのでしょうか?

デザインが多いなら、素材を担保する

 服とは、もちろんデザインと素材の掛け算でできています。デザインが多くて安っぽく見えるのであれば、
 
素材にしっかりとしてものを使って、デザインの安っぽさを消せばよいのです。

これが、GUCCIや名だたるハイブランドの洋服は、派手でも安っぽく見えないのです。

よく、シンプルなデザインの方がいいと言われますが、それは、無駄なデザインが入っていないという意味です。そして、我々が普段買うような値段帯では、デザインが入れば、安っぽく見えてしまうのは、当然のことなのです。


次の記事

前の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?