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ファッションとは「バランス」である

文化は、「バランス」で成り立っている

みなさんは、これまでの人生で数々の文化に触れてきました。絵画、彫刻、音楽、洋服、食、日本特有のわびさびなど、様々な文化が至る所にあります。この中で一番身近なものは、食文化だと思います。突然ですが、生姜だけの味付けの豚の生姜焼きは、おいしいでしょうか?醤油だけの野菜炒めは、おいしいでしょうか?もちろん、おいしくないですよね笑。甘さ、酸っぱさ、しょっぱさ、辛さなど様々なものを「バランス」よく組み合わせるからおいしくなるのです。では、絵画、彫刻では、どうでしょうか?「黄金比」という言葉をよく聞きますよね。どんなに大きくて迫力があっても、どんなに小さく繊細なものでも、「黄金比」が成り立っていなければ、美しくなりません。これもある意味での「バランス」です。
 ここまでの話で、文化には「バランス」が最も大事な共通点になっていることが分かったと思います。

ファッションにおける「バランス」とは

 それでは、ファッションにおけるとは、何か?それは、

「フォーマル」と「カジュアル」の「バランス」

なのです。一体これがどのようなことを意味するのか。それは、格式高い場で着る服と作業服や運動服の「バランス」をとるということです。「フォーマル」が格式高い場で着る服を指し、「カジュアル」が作業服や運動福を指しています。
 では、ここで1つ質問です。なぜ、この2つの「バランス」を取る必要があるのでしょうか?そこに、ファッションの本質が隠れています。今までみなさんは、数々の服の種類を着てきたと思います。制服、体育着、ジーンズ、スーツ、ジャケット、チノパン、スウェット、パーカー、ニット、革靴、スニーカーなど数え切れないほどの服の種類があります。この中で、街着として作られたものは、あると思いますか?答えは、1つもないです。服とは、1つとして街着として作られたものはないのです。もちろん、街中で売られているものは、街着として売られているかもしれません。しかし、その服の源流をたどれば、すべての服は、街着として作られたものはただ1つとしてないのです。つまり、ジャケット、シャツ、スラックス、革靴で着飾れば、パーティーに参列するような姿になり、Tシャツ、ジーパン、スニーカーを履けば、作業員の姿になります。このまま街中に出てオシャレだなとあなたを思う人は、とても少ないでしょう。前者は、決めすぎて近寄りがたい、後者は、ラフすぎてかっこいいとは言えないとなるでしょう。
 少しだけオシャレには、「バランス」が大事であるとお分かり頂けたのではないでしょうか?では、次の記事からは、具体的な「バランス」の取り方を説明していきます。

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