いちよう(Ichiyou)

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幻の鹿鳴館(奇行小説仮案)      第2話 侵略子狐銀子

 土曜の朝の7時過ぎテーブルに座って膝の上に銀狐を載せてシリアルに牛乳を掛けて食べさせていると(そうしないと食ってくれない)ピンポーン。  もう来やがったのか。  銀狐を膝から降ろし椅子に載せて玄関へ、直ぐに後ろから追いかけてきた。  が玄関を開けて昨日の狐女が入って来るとたーッと部屋へ戻って行った。  開口一番昨日の怪しいレストランの事を追求する。 「昨日は一体何を食わせたんだ、ドブネズミか」 「さあ食材までは知らないわ普通に牛肉とか海老じゃなかった?」 「あんな場

    •  幻の鹿鳴館(奇行小説仮案)

       午後六時三十分過ぎにお腹の所がぱっくり開いた真っ赤なドレスを着ておへその所にハイビスカスの花を咲かせた若い異国風の女性が使い慣れた日本語で「妖怪パーティはこちらでしょうか」とバイトのキッチンカーの中にいる俺に尋ねてきた。  何の事だ?妖怪パーティ?どうしてキッチンカーの中にいる俺に聞く?  ?だらけの俺の頭に遠方からの御客人と答えを出した、距離的に遠いだけでなく。  この手の人たちを手助けせよと言うのがキッチンカーのオーナーからのお達し。 「ちょっとだけ待ってください直

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        シラサギ達が待っているもの

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