【読書感想文】クジラの彼

クジラの彼

なんでこの本を読みたいと思ったの？

妻に「面白かった小説ある？」と聞いてみたところ
こちらの作品を貸してくれました。
また、有川ひろさんの作品を読んだ経験がなかったので
この際に、読んでみようと思いました。

誰が書いたの？どんな話なの？

著者は有川ひろさん。
他著書に『フリーター、家を買う』や、『図書館戦争』がある。
『クジラの彼』は自衛隊の恋愛を描いた短編小説集。 

気になったところはどこ？

特に気になった短編は『脱柵エレジー』。
脱柵とはあまり聞きなじみのない言葉であるが
隊員が基地から脱走することを指す隊内用語だそうです。

脱柵する理由は、各々の個人的な事情があるわけだが
本編で描かれているのは、入隊して間もない隊員が
恋人に会いたくなって脱柵をする話です。

隊員が恋人に会うために、夜な夜な基地を脱走して
待ち合わせ場所に向かうがそこには恋人の姿がなく
挙句の果てに、上官に捕まり半年間の外出禁止処分に下される
なんとも悲しいエピソードか書かれています。

かくいう自分も、大学を卒業し
地元から少し離れた静岡県にある会社に就職したのですが
恋人のことが恋しくなり、毎週末 寮を飛び出して
地元へ会いに行っておりました。
その努力？もむなしく
最終的には浮気されて振られてしまった私の経験が
本編と重なるところがあり何ともやるせない気持ちでした。

妻から借りた小説で、昔の恋人との胸糞エピソードを思い出してしまう
私は畜生です。
今後ともこのnoteをよろしくお願いいたします。