【???】『修羅祭へようこそ』 おまけコンテンツ
ところで
ところで、あの謎解き公演『修羅祭へようこそ』の裏で繰り広げられていたもう1つのゲーム『阿修羅』について、あなたはご存知だろうか。
クレジットに名前のない"79人目"の制作者と、いるはずのない"49人目"の参加者。
あの喧噪の裏で蠢いていたもう1つの謎解き公演についても、ここにその全容を記しておきます。
≪ご注意≫
※本記事は『終わらない修羅場からの脱出』ならびに『修羅祭へようこそ』に触発されて誕生した、純度100%のフィクションです。読み進めていくうちに真に受けてしまわないようご注意ください。すべて作り話です。
※この先「メタ解き」と呼ばれる、人と時と場所を選ぶ危険な手法が何度も出てきます。「メタ解き」は謎解き公演の楽しさを奪いかねない、ひじょうに危険な行為です。嫌な予感がする方や過激な謎解き表現が苦手な方は、とりかえしがつかなくなる前にここで引き返すことを推奨します。
※またこの先、全体戦ラス謎やとあるブースのネタバレが出現します。ネタバレが気になる方や、そもそも『終わらない修羅場からの脱出』や『修羅祭へようこそ』について知らない方・忘れかけているという方は、全体戦ラス謎や各ブースの記事を先に読んでおくことを推奨いたします。
『修羅祭へようこそ』全体戦ラス謎の解説記事(各ブース記事へのリンク有):
≪登場人物紹介≫
謎制作の神・・・神。79人目の制作者。
謎解きの悪魔・・・悪魔。49人目の参加者。
『阿修羅』
いや。それにしてもな状況だな。 神に新作の謎解き公演を創ったから遊びにきてくれと言われて来てみたら、まさか別の謎解き公演の会場とは。しかも、言われたタイミングで潜り込んでいるせいで、あんまり状況がよく理解できていない‥‥。
司会の発言や状況から察するに、おそらく限界制作で飛んだ謎解き制作者を連れ戻してこれからようやく公演が開始できるかどうかってタイミングなんだろうが‥‥。
そうか、今がこれを開くときか。神からもらった四つ折りのメモ。
会場に着いて、公演開始前にある程度状況が把握できたら開いてほしいと言われていたが。えーと、なになに。
「悪魔へ。このメモを読んでいるということは、神がつくった謎解き公演『阿修羅』に遊びに来てくれたということだね、ありがとう。神がつくった謎解き公演『阿修羅』だが、ゲームのルールはいたってシンプル。これから始まる謎解き公演『修羅際へようこそ』に参加して、会場前方スクリーンのタイマーが動き出して30分以内に、謎解き公演『修羅祭へようこそ』のクリア条件を特定し、会場内にいる神へと伝えればゲームクリアだ。では、健闘を祈る。頑張ってね」
はあ。また、妙なことを考えたもんだな。いまから始まる謎解き公演『修羅祭へようこそ』を30分以内に解き明かせって?
制限時間を縮めての高難易度公演って感じか。燃えてきたな。
と、そろそろ公演が始まる雰囲気だ。
司会の話は大事だからな、ちゃんと聞かなければ。
なるほど。
うんうんうん。
うんうん。
うんうんうんうん。
うん?
? いま、「この公演の目標は『この修羅祭を楽しみ、たくさんスタンプを集めること』です。これで本公演の前説は以上です」と言わなかった?
クリア方法について何も言及してなくないか。聞き間違えたか?
もうゲームが始まる流れだけど、どうやってクリアするんだこれ。
! いやそうか、そうきたか。これは面白くなってきた。
となると、まずやることは、小謎を解いてブースチケットの交換かな。それをやりつつ並行して状況を整理しますか。
まず、神は「クリア条件」と明確にメモに書いてたのに対して、司会は「楽しめばいい」と何もクリア条件に言及していないのが最大のヒントかな。
クリアできる公演という前提をもとに、元公演『修羅祭(しゅらさい)へようこそ』のクリア条件について整理するか。
うーん。
大きく分けると、考えられるパターンはこうかな。
①明示されていないゲームのクリア条件を探しだしてクリアが可能
②公演の目標がいずれ上書きされるので、上書きされたクリア条件を達成することでクリアが可能
①なら探せばいいだけだが、②のパターンだった場合がやっかいだ。
悪魔に課された制限時間はたったの30分。
この30分以内に元公演のクリア条件が明かされるかどうかで、かなり話が変わってくる。
すこし見えてきた。
次に重要なヒントは、神は悪魔に元公演『修羅祭へようこそ』をクリアしろとは言っていない点だ。
メモには「クリア条件を神に伝えろ」と書いてあった。
これについても、いくつか可能性が考えられる。特にありそうなのはこの3つか。
①開始から30分以内は元公演のクリア可能なタイミングではない
②悪魔(もぐりの参加者)には元公演のクリアが不可能
③元公演のクリア自体は普通に可能だが、あえてクリアを目標としていない
このあたりを念頭に入れて進めていこう。
よし。考え事と並行して、ちょうどブースチケットも交換完了! マメーもゲットできた。
さっそく各ブースへと動き出したいところだけれど、まずは手元のパンフ読もうかな。結局こういうのちゃんと読むのが一番重要だからな。
うーん。
???
! さっそく怪しいところを発見。「阿修羅学園の言い伝え」って書いてあるけど、これは怪しいな。絶対今この場所のことを指しているし、わざわざ「五匹の鬼」って書いてあるのは重要っぽいな。
コンテンツ紹介もよく見てみると、所要時間がヒントになっているな。
各ブースの所要時間を合計してみたところ、64~74分。飛んだ制作写真館の分をさっぴいても54~59分はかかる。
ブースで遊ぶ所要時間にプラスして、小謎を解く時間と並び待ちの時間まで勘定に入れたら、元公演の制限時間60分は確実にオーバーする。
元公演の制限時間は、途中でタイマーが止まることで多少延びる展開もないとは言えないが、延びても数分だと推測できるので、ここでは考えない。
つまり、この事実から示唆されるのは、元公演のクリアのためには、
おそらく全ブースを回る必要はないってことだ。
当然、『阿修羅』クリアのために全ブースを回る必要も時間もない。
次に、会場内にはあやしいところはないだろうか。
にぎやかな会場で、一見した感じそんなに違和感はないが。
! ブースに紛れて後ろの壁に鬼の弱点が貼ってあるじゃないか。
先ほどのパンフレットの鬼の言い伝えとも合わせて、この公演中鬼が出現するのはほぼ間違いなさそうだ。
そして、鬼の弱点部位が導き出せるということは、さっきもらったマメーで鬼退治ができるってことか? 確かに時節柄ぴったりだ。
しかし、まだ鬼とか一匹も見てないんだが。いったい鬼はどこにいるんだ。どこかで鬼が出てきて倒す展開が有る公演だとするならば、制限時間30分しかない悪魔は、とっとと鬼に会う必要がある。
どこに鬼がいるのか。いるとしたらブースが一番怪しいが。
全部のブースは回らないにしても、本部イベントのために3つスタンプは集める必要があるし、もし鬼のいるブースがあれば最優先で行くべきだ。
パンフ見た感じでは、「お化け屋敷」と「ドキドキ!イントロナゾトキ」あたりが怪しそうだが。いったいどっちか──。
看板と目があった。「殺人鬼のいるお化け屋敷」、これ殺人鬼が鬼だとしても全然おかしくないな。ラッキーなことに今だれも並んでいない。お化け屋敷はすぐ混みそうだし、さっそく入ってしまおう。
「お化け屋敷」:https://note.com/komato_/n/n07b768fb720a
いやー、まさか本当に鬼がいたとは‥‥。殺人鬼、雰囲気あって普通に恐かったな。
流れでマメー撒いて倒しちゃったけど、いまフローチャートで振り返ると弱点が「全身」だから普通に倒せたってことか、なるほどね。
よし、まずは鬼1匹目!
あと、さっきから気付いてはいたけど、神めっちゃ普通にスタッフ面して会場内に立ってるけど馴染みすぎてるな? あいつはなんなんだ。
最初、神を探す探索的な要素もあるかと思っていたけど、そこの手間は省けたと考えたらまあ御の字か。懸案事項が1つ減って良しということにしておこう。
そして、なんだかんだでもう12分経ってしまった。
とりあえずスタンプ3つの本部イベントまではすすめたいんだけど、スタンプを集めようにも、今はどのブースも並んでいるなあ。ここから先、並ぶのはなるべく避けたい。
こうなってくると行くべきは、「制作写真館」だな。空いている。
製作者が飛んだブースと言ってはいたけどね。自分が参加できていないパートだけど、今ちょうど「制作者が飛んだはずが謎解きが始まった」ばっかりなんだから、このブースも同じ構造の可能性は大いにある。
空いているし、スタンプもらえるかもしくは重要ヒントが隠れているのかも。
迷ってる時間はない、いこう。
「制作写真館」:https://note.com/jolly_elk648/n/n81427cf35eaf
やっぱり同じ手口だったか。しかも普通にQR読み込むだけだと辿り着けないくてもうひと手間かかるとは、手が込んでる。
そしてこれで一度に、スタンプ3つもらえてしまった。
全部スタンプ4つか。本部ブースに行けるな。
いやしかし、存在しない謎を「制作者の想定外の方法で突破する謎」ね。
本部ブース来てみたら、いつの間にか3匹の鬼が出現しているし、会場後方のフローチャート通りに、3匹の鬼の見た目の情報から3匹とも倒せてしまった。
ということは、これで全部で4匹の鬼に会えたってことになる。
言い伝えによれば「会場に集まる鬼は全部で5匹」。
残り1匹の鬼は普通に他のブースや会場のどこかで会えるのか。
それとも、実はブースを巡ると6匹以上の鬼がいて、今まで会った鬼のどれかは偽物でそれをフローチャートから判断──。
いや、流石にそれはないか。元々の公演でも全ブースを回っている時間はな
いんだから、鬼が多すぎてどの鬼が本物かを絞り込む展開は考えづらい。
5匹目の鬼は重要そうだから、特定したいんだよな。
フローチャートからなにか読み取れないかにらめっこするか。
‥‥‥。
うん、いくつか気になるところがあるな。
まず1つめ、フローチャートの中に腕の数が6本以上かどうかの分岐があるのはやっぱりちょっと引っかかる。
公演名が『阿修羅』、学園の名前も『阿修羅学園』とくれば、やっぱりこれって三面六臂で描かれることが多い鬼神、まさに「阿修羅」が意識された選択肢だよな。ちなみに、この場合の弱点はフローチャートによると「心臓」。いかにもそれっぽい。
なんだけど、この「腕の数」の分岐にたどり着く前に、必要な「目の数」は1つになっている。
阿修羅と言えば三面の鬼神。顔が3つならば目は6つ。
ここに大きな矛盾が生じる。公演タイトルとも絡んでいるし、ここをもう少し掘り下げて悩んでもいいんだけど、ダミーの可能性もあるし、何より他にもっと気になることがあるので、そちらを優先して考えたい。いったんおいておこう。
もう1つ気になったのはこっちだな。このフローチャート、初手の分岐が「身長」なんだけど、今までの4匹の鬼達は全部右に進んでるんだよな。これはかなり不自然だ。途中に出てくる選択肢ならまだしも、初手が全部右に流れるということは、この選択肢は、ここまで意味をなしていないことになる。
それはつまり、鬼4匹分では、フローチャートは「身長」の分岐よりも右側だけ存在していればよいということだ。
逆に考えよう。
フローチャートの「身長」の分岐の真下のゾーンは、
5匹目の鬼の「条件」と「弱点」を示唆している。
いや、もちろん初手で下に進んだ後、ずっと真下へと進んでいくかどうかはわからない。フローチャートなんだし、途中で曲がる可能性はある。
だけど、真下が解禁されないと辿り着けない新しい弱点、ここに真実が隠されている可能性は高い。
? あれ、ちょっと待てよ。身長より下の2つの選択肢ってどっちも「肌」に関係した選択肢じゃないか?
我々はこの鬼の特徴を「肌」くらいしか知るすべがないということ?
もし、このルートが正しいとするならば、鬼の特徴は「身長190cm以上」で「肌色以外」で「肌触りがザラザラ」。
そして、もしかしたら「その肌くらいしか我々には見えていない」。
悪魔は「身長190cm以上」のスタッフなんてこの会場で見ていない。
それはつまり───。
いやそうか。だとすると、さらに不思議なことがある。さっきから会場の皆が3匹の鬼達めがけて豆を投げた結果、床にもマメーが沢山ぶつかって転がっている。
この会場が大きな鬼の上だとしたら、今いるこの場所は「頭の上」ではないということか?
いや、今いる場所が「頭の上」でないのであれば、今度はマメーをどこにぶつけるのかという話が出てくる。
そう考えると、ここはきっと「頭の上」で合っているが、まだ大鬼を倒すために、隠された情報があると考えた方が筋が通る。
隠された情報。隠された情報。なにかないか。隠された情報。
! さっきお化け屋敷でブラックライトをつかったぞ! あれか!
解く上で立ち寄る必要のあったブースにあったんだから、その可能性は限りなく高い。
残りもう10分もない。もう一度、お化け屋敷に向かおう。
まじか。普通に断られてしまった。あれは渡してくれる雰囲気じゃなかったな。
恐らく会場後ろのこの「鬼の弱点フローチャート」に追加の情報があって(下の余白があやしい。文字が入りそうなスペース)、それをブラックライトで照らすんだと思うんだけど、それしか考えられないんだが。
鬼の弱点についてはここに記されているが、いま見えてはいない。そういう状況だと理解できたつもりだ。一度怪しく思うと下の余白がすごくあやしく見える。なにもないなら、フローチャート図はもう少し下にレイアウトされているはずだ。もはやどう見ても怪しい。
開始から25分。自分に残された時間はあと5分。
元公演の方は、特に目標が上書きされることもなく、皆フェスを楽しんでいる。なんか前方の箱には爆弾みたいなものも露出してきたな。
だいぶ混沌とした状況だ。
分からないことだらけではあるが、「この会場が大きな鬼の上であり、その鬼を倒す方法が存在し、実際に倒す」、これを最後の謎と考えるのはおそらく間違いではないだろう。最後の謎であればおそらくその通りの行動をとることでゲームクリアできるはずだ。
ただ、今の情報だけでは「クリア条件」と言うには少し足りていない。
なんとかして隠された情報を突き止めなくては。
悪魔は会場の邪魔にならない場所に移動し、目を閉じ腕を組み考えた。
残り1分。
まっすぐに神のところまで歩みを進める。
「どうかされましたか?」
普通のスタッフのように嘯いた態度の神のそばに寄り、悪魔は耳打ちする。
「謎解き公演『修羅祭へようこそ』のクリア条件は、
『足元の大鬼の頭へ参加者全員で同時に「鬼は外、福は内」の掛け声で豆をぶつける』だ。
合ってるか?」
目をぱちくりさせた神が言う。
「正解ですね、『阿修羅』ゲームクリアおめでとう! と言いたいところですが。どうやって答えを導きました? スマホのブラックライトは使っていないようですが」
確かに悪魔のスマホはブラックライトも照らせるが、今回の公演、「私物の使用はスマホの使用(検索、写真の撮影)のみ可能」だぞ?
私物のルールがいつ決まったのか知らないが、いくら悪魔が普段からブラックライトのスマホを携帯しているからって、今回のレギュレーションで使っていいわけないだろう。使うのは「なんでもあり」の時だけだ。いちおう常識はある。
「あれ。本当ですか。それはうっかりしていました。『阿修羅』の方で禁止しているつもりはなかったのですが、確かに『修羅際へようこそ』のパンフレットにも書いてありますね。こちらのルールも守るならその通りです。
では、ブラックライトを使わず本当にどうやって?」
それはこうだ。
まず、会場後方の「鬼の弱点」ボードにブラックライトを当てることで、最後の鬼を倒す条件がわかるだろうということまでは考えた。
そうなってくるとブラックライトの入手方法だが、本来の公演でどうやって照らされるまでかは分からないが、お化け屋敷から借りることは普通に断られてしまった。
また、全ブースを回る時間は全くないわけだから、他にブラックライトを入手できる可能性があるブースがあれば、外観かパンフレットで推測が立てられるはずだが、そのようなブースはないように見えた。つまり、残り時間でブラックライトを入手することはできないと判断した。
なので、これは
「制作者の想定外の方法で突破する謎」
だと思うことにした。
まず考えたのは、豆がぶつかっているはずなのに鬼が倒せていないという点と、この鬼と他の鬼の大きな違いは図体だという点だ。
ここから大きな鬼を倒すには、大量の豆(マメー)が必要になると推測するのはそんなにおかしなことではない。
そして、このサイズの鬼を倒すのであれば、膨大な豆(マメー)、それも参加者全員分くらいのものが必要だろうと考えた。
また、タイミングがバラバラでは倒せるものも倒せなくなる可能性がある。
同時攻撃が必要であろうというところまでは推測がたつ。
「なるほどいい推理ですね。でも、掛け声はどこから。その掛け声であると考えた根拠は?」
参加者全員で豆(マメー)を大鬼の頭にぶつけるシーンを想像したんだが、無音だとあまりにも「しまり」がなかった。どう考えても掛け声は必要だよ。
それに、この公演限定の特殊な掛け声の可能性も考えたが、皆が知っていて声を揃えやすい掛け声はやはり定番のものだろう。「鬼は外、福は内」に決め打ちした。後の条件だが、これ以上はなくてもよいので、ないと踏んだ。これが全てだ。
パチパチと拍手の音が飛び込んでくる。
「お見事。『阿修羅』ゲームクリアです!」
いつものように、神の表情からは何も読み取れない。
今夜の酒はおごってもらおう。きっと格別の味がするだろう。
(了)
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
まず最初に断言させていただきたいのですが、あの場にいたものとして、本おまけコンテンツのように解き明かすことは不可能です。
あの日の会場は、あまりにも情報が氾濫しすぎていました。意味深な製作者失踪パート、ブース巡りで入手したスタンプにかかれたアルファベット、マメーを掬うことで会場前方の箱に出現する爆弾のようなもの。
小謎を解きブースを巡り続けたあなたは、無限の可能性を目にしました。
全体戦が始まる前に最終回答に気付くことができたかのような内容はチェリーピッキング以外の何物でもありません。これは非現実のおとぎ話です。
では、なぜこの記事が書かれたのか。理由は2つあります。
1つは自分自身があの公演を全体戦前にクリアする方法があったならば、どんなに細い糸であったとしても、その解き筋を知りたいと思ってしまったからです。
もう1つは自分自身が、あの謎は一体どうすれば解き明かせたんだろうかと、後からああでもなかった、こうでもなかったと日ごろから頭をなやませるのが好きなタイプであり『修羅祭へようこそ』のラス謎の完全解説記事を書くなかで知りえた新情報から、公演の全体像が見えてきたことにより、細い糸のようなものを幻視してしまったという理由です。
全体戦前にラス謎のクリア条件にたどり着けた人はいないはずですが、それでも考えを巡らせる中で、一部の内容が予想ができた方もいらっしゃったとして、それは不思議ではないのかなと思います。しかし、記事中の彼も自覚していましたが、メタ解きは論理の飛躍によって答えらしきものに辿り着く手法なので、確信・確証を得るのは難しいでしょう。それでも、どこまで答えに漸近できるか知恵を振り絞るのも、謎解き公演の醍醐味の一つのような気がしています。正解までの道のりは、ロッククライミングのように色んな辿り着き方があってもいいと思う派です。
とはいえ、メタ解きは本当に時と場所と人を選ぶので慎重な扱いが必要ですが‥‥。
長くなってしまいました。
最後に最終公演直前の制作者オープンチャットの雰囲気をおまけのおまけとして載せておきます。最後まで読んでいただき有難うございました。
修羅祭に関わる全ての方へ感謝を。またどこかでお会いしましょう!
<了>
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