刺激依存にならないために

私たちの毎日は、何らかの刺激に対する反応の連続だ。

しげき【刺激・刺戟】
(名)スル
①外部から働きかけて、感覚や心に反応を起こさせること。また、その働きをする物事。「━が強い」「自分の新しい化粧法がどんな風に岡の目を━するか/或る女武郎」
②生体に作用して何らかの反応を引き起こさせること。また、その働きの要因となる物事。〔明治期に作られた語〕
大辞林 第三版

生まれたての赤ちゃんだって、外からの様々な刺激によって成長している。

目で見て「視覚」、耳で聞いて「聴覚」、鼻で匂いを嗅いで「嗅覚」、舌で味わい「味覚」、肌で触って「触覚」、という人間に備わったの5つの感覚(5感)である。これらは様々な刺激により育ち、脳やからだも成長する。乳幼児期には、五感を刺激する遊びをたっぷりするのは、こういった理由があるからだ。

世の中の事象すべてが刺激だとすると、その刺激を説明するにも、程度(低⇔高)、強さ(強弱)、善悪、心地よさ(快不快)、好き嫌い、経験の有無などいろいろあるが、自分にとって良いことをしてくれそうなプラスの刺激とそうでないマイナスの刺激に分けられると考えると、わかりやすい。

では、子どもに与える刺激を考えるとき、次のどれが好ましいのだろうか?

①   プラスの刺激はたくさん与えて、マイナスな刺激はできるだけ避ける
②   プラスの刺激もマイナスの刺激も両方経験させる
③   プラスの刺激もマイナスの刺激も与えすぎないようにする

子どもの発達にとって必要なのは「穏やかな刺激」だと感じている。

「褒める」ことも、子どもにとっては大きな刺激だといえる。褒めるのは決して悪いことではないけれど、普段からなんでもかんでも大げさに、褒めていると、褒めてもらうこと自体が目的となってしまう。「もっと褒められないとダメ」「褒められたからOK」という思考になりやすい。
褒めすぎることで。テンションを上げさせすぎず、ここぞというときは、しっかり褒める。
日常的には、「いいね」と認める程度でいい。それもごくごく軽くふわっと伝える。

一見、ポジティブな行為でもやりすぎは、よくないことがある。
低刺激でちょうどいい。

熱しやすく冷めやすい、何事も続かないタイプの人(私)は、刺激が強い情報に影響を受けやすい。
私は刺激にめっぽう弱い。
いわゆるインフルエンサーの講演などをきいて、勢いでセミナー(高額)に申し込むが、申し込んだときの熱量が維持できず、尻すぼみになるタイプだ、、、
後先構わず刺激に突っ込み、残念な結果に終わる経験も何度もしている。

そんな特性を自覚し、何かを始めるときは、テンションを落として一旦落ち着くようにしている。
普段からできるだけフラットな状態をキープできるように、刺激の強いものからは敢えて少し距離を置くようにしている。
これが、私の自己管理。

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