キャラクター禁止令のなぜ

子どもたちが生活に集中できるように、キャラクターは避けてくださいね。口調や柔らかだが、保護者に下される禁止令。

「子どもが好きなんです」「これしか選ばないんです」では通用しない園のルール。

子どもの発達にとって、余計なものはできるだけ省いていこう。
余計ってなんだ?

「お友達が泣いている」、「何か言いたいことがあるみたい」、そういう時には、まずその子どもの表情をみて、相手がどういう気持ちなのかを知る。もし、その子の着ている服にキャラクターが大きくプリントされていたりすると、お友達の表情でなく、キャラクターの方に目がいってしまうということ。
注目すべきことよりも目立ってしまうため、本当にキャッチしたい情報を拾えなくなる、ということだそうだ。

なんとなくわかるような、わからないような・・・
はやり歌やアニメの主題歌も同様、中毒性のある歌詞が、いつまでも頭の中でまわってしまって、みんなで何かをするときにも、一人だけ別の世界にいってしまうのでNG。
いや、わかるよ。でも保育園で覚えてくる歌だって、家でずっと歌っているんだから、それと一緒じゃないの?歌謡曲だって、いい曲たくさんあるよ。いい曲とよくない曲の違いって何なの?とちょっとモヤモヤ。

保育園の生活も幼児期に入ると、仲間とともに育ちあう時間がぐっと増える。自分の気持ちだけがすべてではないことを知ったり、思いやりあったり、気持ちをぶつけあったり、そういった経験の中でお互い育ちあうのだ。

関係性の中でこそ人間は成長できる

アドラー

人は、人によって支えられ、人の間で人間として磨かれていく

金八先生

好きなものに蓋をしろ、ということではない。
その子の好きな世界を尊重することはとても大事。

子どもたちが目の前のことでお友達とやりとりできるとよいけれど、何か(子どもの成長にとって余計なもの)の存在によって、邪魔されてしまうことを極力減らしたいということなのだ。
幼児期は特に、状況にあわせた気持ちの切り替えは、まだまだ難しい。
だからこそ子どもの意識が引っ張られすぎてしまうような刺激の強いものは避けたいね、という話。

5歳になったばかりの娘も、最近はプリンセスが大好き。(兄が小学生になり、テレビをみる時間が増えた、、、)
みんなでごっこ遊びをしているときに、ひとり別世界に入り込んで歌を歌っていたそうだ。

情報があふれる社会、子どもにとっても処理しきれないほど情報が増えて、目の前のことに集中することは簡単ではない。

だから、、目の前のことに集中して遊べるように、普段から雑音をできるだけ減らしてシンプルにわかりやすくしてあげることが大事なのだ。
私だって刺激の強い情報には思いっきり反応して、目の前のことが手につかなくなったりする。大人も同じ。

そんなことを考えると、娘も私と同じで、そもそも本当にプリンセスが「好き」なのだろうか、単に強い情報刺激に反応しているだけではないか、と思えてきた。

さぁ、ではどうするか。
A もう止めようと宣言
  →逆効果(子どもはみんな天邪鬼、禁止されると余計に欲しくなる)
B 何も言わずになくす→そのまま忘れるかもしれない?、どうでるか様子をみつつ対応を考える。

選ぶべきは、プランB。
次の障壁は、父親はじめ、他の家族だ。
本人がはまっている。上手に歌える。という情報から、もっと娘・孫を喜ばせたいと思っている。
子育ての悩みというよりも、子育てに影響を与える自分以外の夫や親の言動や価値観の違いに関する悩みということが多く、より根深いことが多い。


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