みんな違ってみんな素敵

子どもたちと日々かかわる中で、感じること。
ただひとりとして同じもののない個性の集まり。
みんな違ってみんな素敵。
みんな違うのだから対応方法もそれぞれ異なる。

子育てに正解はない。

子育てや、対応方法に悩むときに、自分の考えを整理したり次の行動を考えるときの原理原則があれば役に立つ。

原理原則を知ると、物事の本質に近づける。

バイスティックの7原則は、アメリカの社会福祉学者フェリックス・P・バイスティック(Felix P. Biestek)が提唱する、対人援助にかかわる基本原則だ。

①個別化
②意図的な感情表出
③制御された情緒関与
④受容
⑤非審判的態度
⑥自己決定
⑦秘密保持

①個別化
みんな違ってみんないい。人格や環境で決めつけず、同様の事象をまとめて分類し同様の対応をしないこと(ラベリング、カテゴライズしない)
状況に応じて個別的に対応する。

②意図的な感情表出
考えや感情(肯定的な感情も否定的な感情も)を自由に表現できるように働きかける。
誰にでも内に溜まっている感情を吐き出したいという欲求がある。その感情を善悪の価値判断を加えずに聴く。
「これがしたい」「やめてほしい」など、自分の感情を、口に出せずモヤモヤ、うやむやにすることがないよう、しっかりと出せるような環境をつくる。

③制御された情緒関与
相手の感情や状況に自分自身が飲み込まれたり流されずに、自らの感情を統制し接すること。
自分が相手に対してどういった感情をどうして抱いたのか、自覚しようとしないと気がつけない。相手の感情と自分の感情のそれぞれを理解し制御する。

④受容
ありのままを受け止めること。
「そんなことがあったのね」「嬉し・悔し・楽し・悲しかったね」「そう考えたのね」
話だけでなく、行動や気持ちもすべてを受け入れる。否定しない。

⑤非審判的態度
評価・審判せずありのままを受け入れる。相手の一面だけを見て、自分の色眼鏡・価値観で相手を決めつけたり、判断しない。

⑥自己決定
行動は自己の「~~したい」という欲求で決まる。
自己決定に至る過程を一緒にたどったり、さまざまな選択肢を用意するなど自己決定するための環境を整え、相手の考え・自己決定を尊重する

⑦秘密保持
秘密(プライバシー)が守られることが保証されることにより、はじめて「意図的な感情表出」も可能となる。

この7原則が活きている場所は、「こころの安全基地」と言えそうだ。

私自身、そして子どもに日々対峙している保育士たちは、どれだけその環境が保障されているだろうか。

子どもを幸せにしたいなら、まず保育者が幸せであること。
大人(私)の自己肯定感、大きなテーマだ。

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