労働環境ガチャ 新人保育士の心構えについて #175

とある新人保育士(俺)の心の中。
(※フィクションです)

晴れて社会人になったものの、まだ右も左もわからない。
就職して最初の研修で、
「考えて行動しなさい。とにかく動きなさい。何も考えずに、すぐになんでもかんでも聞くな」
そんな感じのことを言われた。
「聞いたらダメ」なんだ。。。
「聞いたらあかん」
「聞いたらあかん」

仕事をどう進めたらいいんだろう。
日案はどうやって書けばいいんだろう。
これであっているのかな。
何時までにやればいいんだろう。
今、自分は手が空いているけれど、何をすればいいんだろう。
誰に聞けばいいんだろう。
忙しそうで、ちょっと怖くて聞きにくい。
やばい、ミスしてしまった。
これくらい黙っていたらわからないかな。

報連相(報告・連絡・相談)が大事って言われてきたけれど、どのタイミングですればいいのか、さっぱりわからない。

食事・排泄、、、日々の活動は待ったなしで続いていくから、悩んでいる暇もない。
いや、考えてみたりもするけれど、そうすると目の前の仕事がおろそかになってしまう。

とりあえず目の前の仕事はやらなければ。
社会人ってこんな感じなのか。

上司からいろいろ指示されると、もう脳みそが追い付かない。
何をやらなきゃいけないんだっけ?何をどうすればいい?
頭の中は「やばい」だらけ。
思考停止。

そうこうするうちに、気がついたら「○○までに」といわれた期限が過ぎていた。

このままじゃあかんと思うけど、いろいろやっているうちに、ついうっかり忘れてしまっている。
そして怒られる。

はぁ。俺はこんなにもできない奴なのか。

組織が、報連相について教えたり、それらをしやすい環境、雰囲気をつくるのは、重要なことだ。
チーム作りの側面からも無視できない重要事項だが、新人保育士にとって、配属先は自分では選べないことがほとんどで、だからこそ、就職前にいくつか園を見学し、給与待遇や保育方針だけでなく、組織文化を知ることはもちろんとても重要だと思う。

実際には、新人がすくすく育つ環境が整備されている方がレアケースだといっても過言ではないだろう。

そりゃ、いい環境で働けるほうが、上司に恵まれた方が、ありがたいに決まっている。
だけどそれは本当に、その字のごとく、有り難きこと
そうでないならば、自立のチャンス、に恵まれたと思えばいい。
自分で自分を育てる。
主体的でいいよね。
もちろん、右も左もわからない状態では、大変に違いないが、大変というのは「大きく変わる」つまり、大きく成長するチャンスなのだ。

課題にぶち当たった時としても、その捉え方を変えることで、仕事を、人生を楽しむことができる。


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