子育て四訓 #102
園長先生や校長先生などのお話しなどで出てくることがある「子育て四訓」
私が初めて聞いたのは、長男が2歳くらいの時で、まだまだ何にでも親のサポートが必要な時期だと思っていた。
さすが先生、いいこと仰るなぁと、思わずメモしたことを覚えている。
まだまだ何でも干渉して、先回りして、転ばぬ先の杖ばかり用意しようとしていたあの頃の私は、いつまでも干渉しないこと、少しずつ手放していくことが子どもの自立につながるだなんて、恥ずかしながらまだ考えたこともなかった。
よく考えてみれば当然の話だが当時の私にはかなりのインパクトがあった。
昨日のnoteで、「ぼく にげちゃうよ」を紹介したが、この絵本を読んだときに、子育て4訓がふと頭に浮かんだ。
絵本は、にげちゃう子うさぎをどこまでも追いかけるお母さんの話し。
一方、子育て4訓は、成長とともに親が子どもを信じて手を離し、自立を促そうという教訓だ。
一見、相反するテーマのようでありながら、最後の「心を離さない」ですべてが繋がる感じがする。
母も子も互いにいろいろな感情が芽生えるなかで、時には葛藤し、適度な距離感のようなものを探し、調整しながら少しずつ親子の関わり方は変わっていく。
どちらも、機会があればお母さんに伝えていきたいと思う内容だが、子育て4訓のような、教訓めいたものを紹介すると文面をそのまま捉えてしまうお母さんが一定数いらっしゃる。
「もう乳児ではなく、幼児だから肌を離さないといけないかしら。」
年齢月齢は、あくまでも目安であって、目の前の子どもの状態にあわせることが大事だ。
場合によっては、段階を遡ることが必要な時もある。
じっくりじっくり焦らずに、教科書や育児書に載っている時期を過ぎてしまったからと言って、現在の年齢月齢に対応することを教えようとするのではなく、今、目の前のその子にとって必要なアプローチは何かを考える。
勉強や運動でも同じで、つまずいたときは、その部分だけを教えるのではなく、確実に出来るところまで戻って、(自信をつけて)またそこから積み上げていく。
発達には順序がある。
積み木だって積み上げるには、土台、基礎が大事。
何事も土台から積み上げる。
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