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もう大丈夫、強くなってた


君のアイコンがまた変わっていた。
そこには君だけじゃなくて、隣にはお揃いのキャップを被った女の子がいた。

今回は泣かなかった。

以前、君のアイコンが誰かが撮ったであろう君の写真になっていたときは涙が溢れた。まだ好きな気持ちがあったから。たぶん。

今回は泣くこともなかったし、ついに君を友だちの欄から非表示にうつした。ああそっか、私が好きだった君はもういないんだと冷静になった。やっとモヤモヤした悲しくて苦しかった気持ちを昇華できた。もう友だちにも戻ることはない。私と出会ったときのハンチング帽を被った君は、お洒落なキャップを被って新しい彼女ができたことを周りに知らせる君になった。私とのツーショットはアイコンに使ってくれなかったな、むっ、ってちょっとだけ思った。今の彼女のことは周りに知ってほしいほど好きなんだろうな、、これに対して、むっ、とは思わなかった。

君に新しい恋人ができてしまったら寂しさや悲しさが募り、やるせない、くるしい、涙なみだの大号泣、あゞ無情、その他諸々の感情が溢れてしまう、そんなことを思っていたけど杞憂でございました。私は、もう大丈夫やった。悲しくもないし、辛くもない。強がりでもなんでもなく、ほんとに君のことを吹っ切ることができていた、いつの間にか。先週の私はまだなんか未練あるように映画一緒に観たかったな〜的なことをつらつらと残していたけど、それはあの時の君のことを好きだった私がいたよーってだけで、今の君のことは知りようがないから未練というよりはただの後悔。
この世に、私のことを好きな君がもういないように、君のことを好きな私はいない。君のことが好きだった私はたしかに存在するけど、だった、んだ。私の中での君との思い出の彩度は下がって、忘れたくなかった思いは、いつのまにやら忘れていく。今はまだその過程の途中だけど、終盤にも差し掛かるころには、noteに残した文なんて、ただ文字を並べただけの拙い説明文で、このときの気持ちを鮮明に思い出すことなんてできないだろうね。


ネバヤンの 明るい未来 でも聴いて、歌詞にでてくる『君』と出会う日を夢みて、眠りにつくよ。

今ひとりのひと、
わたしたち幸せになろうネ!!! 

(恋人がいなくても全然生きていける!
   けど、いつか 君 に出会いたい!)



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