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マッチしてから4日連続会った話(4日目)

出会って、たった3日の人を親に会わせるなんて摩訶不思議な出来事。この人なら何でも楽しんでくれそうやき、まあいっか、って思った。


両親を会わせた日(4日目)

この日は、なかなかにクレイジーな一日やった。
朝の目覚めと同時に、彼からのおはようスタンプに返信をした。''おこしてーー、あさですよーー"彼と意味のないただただ楽しいが溢れた言葉を送り合いつつ、両親に昨日会った人はなんかおもしろい人やってね〜また遊ぶかもしれん、なんて話をした。今日も暇しゆうみたいやーとトークの内容を親に伝えると、ツーリングに彼も呼んだら?と。家族ツーリングの仲間に彼を呼んだらと言いだした。え?それはおかしいやろ(笑)まだ昨日会った人で?(親には昨日が初対面のテイにしている)まあ、聞いてみるわー。それを良しとして彼に話を持ちかける私もおかしいけど、私の家族も少し狂っている。
彼に"今から親と走りに行くけどくる?(笑)"と送ると、"www 4人で?" "さすがに嫌でね?" "いやじゃない、いこっかな"  ええーー!?この人おかしな人やなあと思ったね。
トントン拍子で話は進んで、11時に彼の家に親2人を連れて集合した。彼は一応通学用にバイクを持っていた。かわいらしいカブで、彼の高い背丈には少し不釣り合いなサイズが余計かわいらしかった。目指して走るは、なんと昨日行ったひまわり畑。親には昨日はランチをしに行っただけと伝えていたので、これも初めて見たテイを装った。ひまわり畑をさらっと見て、小高い山にバイクを走らせた。それが結構な山道で、普段運転しない彼の運転技術に心配しつつもなんなく走る姿にふと笑けた。まだ出会ったばかりの人と親連れて山に登るってどういう状況やねん。明日仕事場の人に面白い話あってですねー!って話そう〜っと思いながら楽しんだ。頂上のベンチで弁当を食べつつ、両親(主に母)が彼にいろんな質問をして、何がきっかけやったかは分からんけど、〇〇君フリスビーはしたことある?って。彼は、ないです〜と答えて、そしたらみんなでフリスビーしよう!と母が言った。とりあえず一旦バイク置きに家帰って車に乗り換えて大きめの公園に行く!ほんで、競馬もしたことないやったら競馬も行こう!となった。
一時帰宅後、疲れたやろう?と連絡をいれると、すぐに"ちょびつかれた!たのしかった!"と返ってきた。もうすぐしたら迎えに行くことを伝え、彼を迎えに行った。さすがに両親と4人で同じ車に乗ることは避けたくて、別々の車で大きな公園にそれぞれで向かった。公園に着いたらフリスビーをした。彼は初めてという割に上手かった。大の大人4人が公園でフリスビー。公園内を見渡すかぎり周りは小さい子どもを連れた家族ばかり、おかしな光景やったに違いない。フリスビーもそこそこに楽しんで、競馬場に行った。競馬も初めてということで楽しんでくれていた。たぶん。母は、ビールを一緒に飲める相手が見つかり喜んでいた。お酒片手に馬券をもつことを教えるなんて、とんだ家族だ。おかしな家族に違和感なく馴染んでる彼もとんだ人やった。楽しかったなあ。夜もスマホ片手にずっとつまらんことを送り合って、電話もした。何の話をしたやろうか、今日の出来事を彼が彼の母に電話したって話を聞いたのかなあ。飽きもせず、お互いに声が聴きたかっただけやったろうか。4日も連続で過ごしたのに。
これが4日連続で会った日の最終日。
なんなら、この2日後にも会うことになる。


当時のトーク履歴を見返すと、これ同じ日?!と思うぐらいに長いスクロールをすることになる。どんだけお互い暇人やねん。出会ってから別れるまで途切れることのなかった連絡。別れてしまえば、ちょっとしたことで彼に連絡をいれるってのができなくなったわけで。思い出に縋る毎日はあまり心によくないかもしれないなあ、と思いながらも刻み込まれてしまった記憶を上書きできるほどの気力はないわけで。くーーーっ、まだ苦しい。

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