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数打ちゃ当たると信じてる


なかなか当たらない。
人との出会いはギャンブルと同じかもしれない。

当たりの台を引くことは難しい。運。結局は運。いくらデータを見たって当ては外れることがしばしば。運がよければ200円で当たる。運が悪ければ樋口さんが消える。諭吉さんはさすがに持っていかない。英世さんも消える。無意識に投入してしまうのが怖いから財布には極力英世さんが三人。夏すぎには柴三郎さんになるのか。渋沢さんと津田さんは財布から出したくないなあ。(6月の下書きだからもう世間は柴三郎さん)

アプリでいくらメッセージを重ねても、一度散歩すると、お互いにそれまでの熱が冷めたように、暗黙の了解で連絡は途切れていく。縁なんてものはそうそう繋がらない。数打ちゃあたるなんて言葉があるけれど、まぐれであたった人との縁なんてどうせそれっぽちのもんかもしれない。それでもいい。早く当たりたい。万発出したい。換金所行きたい。話がすり替わってるよ、ギャンブルに。でもまあ、スリルがあるのもギャンブルと一緒だと思う。顔も本名も知らない他人と、初めまして、の瞬間。何回、何人と初めましてをしたことか。スリルというか、なんというか。なんとも言い難いこの瞬間の感情は、マッチングアプリ経験者の方には分かってもらえるのではないだろうか。

このままでは、私のことを私以上に好きになってくれる人に出会えるのか。私は私以上に好きになれる相手に出会えるのか。歳を重ねる度、将来への漠然とした不安と微かな希望に夢みつつ、スリルを感じながら生きる。20代後半に足を踏み入れる私は、一体全体どうやって幸せな未来を手にするのだろうか。乞うご期待。

数打ちゃには関係ない話も残す。
フジファブリックが活動休止との発表が昨日あった。ちょうど志村正彦さんの「東京、音楽、ロックンロール」を図書館の書庫から借りてきた昨日。少しだけ縁を感じた。夏が近づく度、他の季節よりも聴きたくなるフジファブリックの音楽。聴くたびになんだか切なくなっては心を寄せる音楽。花火があがる季節かあ。少し思い出すものがある。志村さんの歌詞には本当に引き込まれる。今年も沢山聴いて、いつかの思い出に重ねてはううぅ〜となるだろうな。

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