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living~面白く生きる~149【映画 九十歳何がめでたい】

作家佐藤愛子氏の小説
「九十歳。何がめでたい」の映画化を観賞

佐藤愛子氏を
ドラマ「結婚できない男」の
阿部寛氏演る結婚出来ない建築家の
母親役を
草笛光子氏が演じていたことを思い出しながら
この映画を楽しませていただきました。

この映画でも
毒舌で
自由奔放だけど
情があり
女性の品をもつ
老いた母親を演じており
なんでしょう?
憎めない老婦人という感じ。
90歳になられても執筆家とは
素敵であり
素晴らしい!
筆一本で生計を建てる姿に憧れを持つ

ネタバレをしたくは
ないので
詳細には内容は記さないでおこう

この
「九十歳 何がめでたい」を観賞して
友達の有り難さが特に印象に残った

映画の中で
「九十歳にもなれば 友達もあの世に行っていない」

というセリフが切なく

そっか…
年老いて行くと
友達もこの世から旅立つ
どちらが先にあの世に飛び立つがわからない

友達と
今の時間を大事にしょう 
もちろん
独りで過ごし自分と向き合う時間も大事だが
友達と過ごす時間は不変ではないことを改めて考えた


話しを少し戻すが

今朝
こちらの
宝塚市阪急売布駅に
隣接する
レトロ映画館
シネピピア売布映画館に
9時20分に到着

いつもならば
こちらの会員なのでインターネットで
チケットを予約するのだが
今回は会員期限がきれてしまい
ネットではチケット予約せず当日の今朝
窓口で購入することに

すでに
ロビーでは
90歳に近そうな
ご婦人達が友達同士? 
で待たれており
とっても
賑やかだ
男性の姿もチラホラとみられるが
チラホラ程度
で友達同士は見受けられない
お年を重ねた年代の
ジェンダー格差が面白い
しかし
ご婦人達の勢いはスゴイ!

ご婦人達をウォッチングしながら
9時半からの受付開始を待つ

時間が経過すればするほど
ご婦人達の友達同士や
映画観光の旗でも掲げているかのように
女性グループが押し寄せてくる…
お達者なご婦人達に
飲まれそうな勢い…
開場前の10時前には
ロビーは長蛇の列で
ピーチク
パーチク
若鶏ではなく
親鳥のおしゃべりが途切れない

開場します。と

会館スタッフさんの声で
元気なご婦人達は
群れのように
開場へ
本来ならば
開場前には
チケットを確認されるのだか
今日は満員御礼のようで
チケットの確認はされない
この映画の御礼具合がわかる

席につくと
私の両隣、前後ともに
ご婦人達のおしゃべりが賑やか
私は軽く瞼を閉じて
映画上映まで待つ

ガシャガシャガシャとビニール袋の擦れる音とともに

「あんた これもって帰りー
今朝庭で採れたものやからー
忘れんうちに渡しとく」
とか
「今度焼き肉食べに今度行こう
昼でも
夜でもいつでもいいよ
今日は忙しいからアカン」
など
瞼を閉じて聞いていたら
自然と微笑みがこぼれ
元気に庭で朝採りされるご婦人や
焼き肉屋さんで肉を頬張るご婦人の様子が目に浮かび
会話に活力がある

映画を終え
退場しながら
ご婦人達が
「今日は誘ってくれてありがとうね
映画館で映画なんて久々だったー」
「年金は使い切ってあの世に行かないとね
墓場には持っていけないからねー」
「美味しいもの食べとかないとねー」
「好きなところに自分で行ける足腰
健康が一番やねー」

映画の感想とともに
余生をどう生きるか
口々に想いを表出している

中でも

「今日も遊ぶことに忙しい!から
映画を観たら早く帰らなければ…」と
90歳のご婦人のコトバが
今も耳に残る

映画は
もちろん面白かった♪

コミカルに面白い映画だったからこそ
観た後
人生の大先輩達は
にこやか
賑やかに
残された余生について
面白がりながら
友達に
宣言している
聞いている私も
頷く


今回この映画を観るきっかけになったのは

50代から90代を観る私の眼と
90代から50代を観る私の眼の違いを知りたくて
この映画を観に行くことにした

観終えた今
90歳になった自分が
50代の今の私になんて
生き方をアドバイスする?
90歳からみたら
50代なんて
まだまだ若い

まずは
健康が一番
そして
自分を大切にしてくれる人を大切にしてね
生きたお金の使い方をしてね
夢中になれることの種を
今からでも沢山撒いてね

かな?

人生100年時代
ちょうど半分のお年頃
映画と 
館内で
人生の大先輩ご婦人から
生きたお勉強をさせていただきました。

ありがとうございます。

90歳 。何がめでたい
50代。 更年期を迎え更により良く年を重ねる期間 人生の折り返し 何となく目出度い







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