僕は幼稚で、馬鹿で、でもしぶとい。
僕は幼稚だ。
あまりに幼稚だ。
高校生になっても、小学生のように周りに振舞い、親に甘え、全く自立しようもしなかった。
そして気づけば、小学生レベルの精神年齢から抜け出せないまま、大学生になってしまった。
周りの大人や同級生から沢山心配をされながら、この歳になってしまった。
最近、自分は「もっと精神的に大人にならなくちゃ、もっと深く考えなきゃ、そうしなきゃ、友達が作れない…」ということばかり考えている。
大人ってのは、自分のことだけじゃなくて周りにいる人やコミュニテイ全体でのことまで考えることが出来て、他者を思いやったり貢献したりすることのできる人間のことだと思う。
でも自分には、他人がどうこうとか、社会がどうこうとか、そんなところまで考えている余裕は無い。
ただ、目の前にある問題と毎日1人で戦い続けている。
日に日に苦しさが増していき、耐えられなくなっていくこの消耗戦を凌いでいる。
ああ、全てが遅かったんだよ。
過去には後悔しかない。
現実の問題から目を逸らして、1人でもやっていけると思っていた痛々しい高校生の頃の自分を呪ってやりたい。
高校の時の僕は酷かった。
何も考えず、人を思いやらず、幼稚で、思いあがって、勘違いして。
今は違う、多分。
他者を最大限思いやる努力はしているし、現実を見つめて、等身大の自分ときちんと向き合っているつもりだ。
ただ、僕は普段からヘラヘラしていて、いつも陽気で楽しそうにしているように、周りからは見えるらしい。
たまに人から、こう言われることがある。
「何も考えてないから病むこととか無さそう」
「能天気だから生きるの楽しそう」
そんなことを言われて傷つかないとでも思っているのだろうか。そんな人間に何も考えていないと言われるのが、1番不快だ。
誰も理解してくれない。
誰も助けてくれない。
ただひたすらにしんどい。
そんな気持ちばかりが日に日に募っていく。
こんなことになったのも、全て自分のせいだ。自分が幼稚で馬鹿で、周りの心配をよそに、周りの手を借りないと何も出来ないくせに「周りのレベル低い奴とはつるまねえ、自分はひとりでもやっていける」と思い上がってしまったせいなんだ。
全部自分が、自分が、自分が、
そういう風にして自責思考やべき思考が蔓延して、どんどん疲弊していく。
最近は常に、そういった同じような思考が頭の中を埋めつくしている。
毒素がじんわりと広がって、脳細胞が焼け切れていくような感じだ。
生活がボロボロになるくらいまで堕ちて、病んで、絶望して、初めて気がついた。
心のどこかで、まだ大丈夫だ、という安心感があったんだ。昔の自分には。
周りの大人や優しいクラスメイトに恵まれて、周りから支えらていたから、昔の自分はなんとかやっていけていたのだと、今になってようやく気がついた。
もう、余裕が無い。
勉強も、就活も、なにもかも手が付かない。
それどころじゃない。
もうそれどころじゃない。
状況は逼迫している。
とりあえず、作家になりたいという夢とか、勉強や就活がどうこうとかより先に、まずはカウンセリングとかを受けて、心の重荷を降ろさなければ。
こんな、ネットに自分の内心をぶちまけて気持ちを整理するしかない逼迫した今の状況を、まずは抜け出さなきゃ行けない。
少し抽象的な話になるけれど。
互いに助け合うことが、人間関係の基本。
そのことに、だんだん気がついてきた。
知識としては知っていた。
周りからも「困った時に助けてくれるのは友達だよ」「まずは友達つくろうよ」と再三言われてはいた。
でも、自分自身の経験としてその言葉の意味を理解することになるまでには、19年もかかってしまった。
僕の心の中には、常に「誰も助けてくれない」という思いがある。
別に友達がいないわけじゃない。
2人か3人くらいはいる。
ただ、孤独なんだ。
それは何故か。
僕は「群れている奴らは1人で行動するのが怖いから、互いに傷を舐めあって集団行動をしているだせなんだ」と長年思い込み続けてしまっていて、それに加え、人を思いやったり助けるべき理由がわからずに、言いたいと思ったことをそのまま言い、やりたくない事はやらず、とにかく人を助けたり思いやったりすることがなかった。
その思考は、周りの人間に対してだけではなく、自分自身に対しても向けられた。
群れるのは弱者・低レベのやることだと思っていたから、1人になることを選んだ。
孤高を目指そうと思ったんだ。
でも、それはとんだ愚かな選択だった。
実際は、孤高ではなく孤立だった。
人を助けることは無価値だと、心の奥底で信じているから、周りの人は誰も自分のことなんて助けてはくれないと思い込んでしまう。
これが大きい。
人に助けを求めることが出来ない。
求めても助けてくれないと思っているから。
人から求められても自分なら助けないから。
僕の戦いは、まだまだ続きそうだ。大学卒業まで残り半年。
タイムリミットは近づいてる。
行動を起こし続けるかない。
それをしなくなったら、いよいよ終わる。
ここまで文章を書いて、段々と思考が整理されてきた。
まだところどころ整理不足で思考がごちゃごちゃしている所はあるけれど、自分の抱えている問題の本質、そこに気づけたことは大きな前進だと思う。
人間というのは考える動物であって、考えて次のアクションを起こさなければ、やはり当てずっぽうの選択の連続では、物事は上手くいかない。
「なぜ」上手くいかないのかを考えることなく、ただ「自分は何をしてもダメなんだ」というふうに学習をしていってしまうと、無力感に苛まれ、いよいよ何も行動を起こせなくなり、追い詰められてしまう。
そうならないためにも、僕は考え続ける人間でありたい。
こんな所で、くたばってたまるものか。
自分が作品に昇華するしかないセカイが、僕の頭の中にはあるじゃないか。
それを表現することが出来るまでは、僕は死ねない。
どこまでも足掻いてやるさ。
僕の戦いは、まだ終わらない。
そうやってして、自分を鼓舞してみる。
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