見出し画像

「太陽と月のあいだ」(3) ジャンプする

それはいつから始まったのだろう

一番古い記憶は中学二年生のとき

けれども、当時はまだ判っていなかった

つい最近になって、『ああ、そうか』と腑に落ちたのだ


その頃、私は眉間の間の第六チャクラ、つまり第三の目と呼ばれる辺りが活発化していたのか、常に疼いていて、ヒドイ時になるとその部分を指で押さえて耐えなければならない程だった

それが運悪く小テストの時にきてしまい、どうしようもなく強く疼くので指を当てて必死に耐えた

体感時間でいうと5・6分、せいぜい長くて7・8分耐えただろうか、「それじゃあ後ろから集めて❗」の声にハッとした。テスト時間が終わったのだ

『そうだ、名前書いてない』
私は慌てて名前だけを書き、後ろからまわってきたテスト用紙にのせて前の人に渡した

そう、名前さえ書いてなかったのだ
つまり、0点


初めての0点


きっと先生に呼び出されて、「どうしたんだ」とか「何やってたんだ」とか言われるに違いない

ところが


いつまで経っても先生に何も言われず、成績にも何の影響もない

はなから、そんな出来事は無かったかのように


ずっと気になっていた。あれはどういったことだったんだろう?だが、「0点」というネガティブ要素のために、先生に問いただすこともできなかった。下手したらヤブヘビだ

なので気になってはいるが、そっと胸の奥の方にしまい込んだ


それがどういったことであるのかようやく解ってきたのは、十数年後だった


ある日の仕事場の昼休み、皆でワイワイ話ながら食事をしていた時、ある同僚の家族の話になった。聞いていると、ん?何か怪訝しい

「あれ、○○さんのウチって確か娘さん一人だよね」
「え?違うよ」
「そうだよ、何言ってんの!」

他の人にも否定された。だが、つい数日前に聞いた話では、家族は娘さん一人だけだったハズだ。それが(数日中に)再婚した、というわけでもなく、はなからそういう家族構成らしい


私は『???』と成りながらもこれ以上喰い下がるのもおかしいので、「そっか、私の勘違いだね」とその場は引き下がった


だが、随分前に聞いた話ではなく、ついこの間聞いた事なのにどういった訳だろう?
疑問はあるが、皆が口を揃えて嘘など言うわけもないし、そんなことで私をからかうというのもおかしく、まぁ私の気のせいなのかな、まぁいっか!と、無理矢理自分を納得させた


すると今度は、超メジャーな音楽ユニットのボーカルであるYさんの旦那さんは私の中の情報ではユニットを立ち上げた時のメンバーの1人であったのに、TV情報では全く知らない人であるばかりか、私が知っていたメンバーであり旦那さんである人はユニットから脱退していて、残りの2人で音楽を続けているという・・・・

なんだ?コレは


流石にこうも自分の中の情報が食い違うことが続くと、私の頭が怪訝しくなったことを除けば唯一論理的な答えは
「次元間移動」
つまり、パラレルワールドを移動した
そう納得したというかそれ以外ない、と思った


なにせ、前回書いた通り、私は時間の流れを信用していない。それなら、こういう事もアリだろう


そう納得すると、それを肯定するかのように他にもいろいろ起きた

マメに会っていた友人Nが前回会った時嫌いだと言っていた野菜を2週間後には好きであり、嫌いだった時は無い、と言われ

やはり友人N(マメに会っていたので、変化の激しさに気付き易かったのね)に私の持論を語った1ヶ月後に、Nが話の中で私の持論とまんま同じことを語り、普通なら「以前君が言っていたけどさ」的なことを言うだろ??といぶかしんで正直にその事を伝えると、「え?忘れっぽいから聞いたこと忘れたのかも」とのこと。だけど、たった1ヶ月で忘れるわけ無いし、彼女の性格からいって、他人の持論を自分のものとして語る人ではない

となると、やはりまたジャンプしたのだ


どうやらは私には、この現象はまとまって何度か起こるとしばらく鳴りを潜め、数年するとまた頻繁に起こる、ということらしい


そしてまさに今、そのターンが来ている


この1ヶ月程、こまめに何度もアレ?!というような事が起き、またジャンプしてるのかぁ、と静かに受けとめていた

が!流石に驚いたのは、処分したハズの服が、私だったら仕舞うハズの無い処から出てきた時はものすごく驚いた😳


その服は使い勝手が良くかなりお気に入りだったのだが、母が亡くなった日に着ていたもので、着る度にふとその事を思い出すので、これは断捨離した方が良いな、と泣く泣くというか渋々サヨナラしたのだ


それなのに


半年後に衣替えのため衣類ケースをあちこち開けて入れ替えをしていたら、あまり使わないケースの中からその服が出てきたのだ


あり得ない❗️絶対に捨てた❗❗️

だって、何度も『ああ、今あの服があれば良かったな』ということがあったのだ。捨てていなければそんな思いになるハズがない


あまりにもビックリしたので、そのまま蓋を閉めてしまい、その後まだ見ていない


果たして、今、あの服はそこに有るのだろうか??




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?