ショートショート 図書館

先輩先輩!
一つ年上の先輩!
実は私、図書館に行ってきたんです!
行ったんですよ本当に!
当の本人が鼻息を荒くして、
「行った!」
って明言しているのだから
疑う余地なんかありませんよね!

私は図書館に行ったんです。
図書館には書物があるんです。
あるんですよ本当に。
ビックリするくらいあるんですよ本当に。
そこで私が何を読んだかって?
何を調べたかって?
教えてあげてもいいですけれど、
教えていいことなのかな?
その判断は誰に委ねられるのかな?
って私ですよね。
私ちゃんでいいんですよね。
だってなんせ
図書館に行ったのは私なんですから、
私ちゃんなんだから、
そしてそこで
書物をお読みになったのは私なんだから。
へへ、私なんだもん。

あれはそうですねぇ。
P162の辺りに
詳しく優しく記してあったと思います。
なんか普通に黒い字で。
多分恐らく多分ほとんどのお読み物は黒い字で記してあると思います。
黒い字、
つまりそれは言葉、言の葉です。
その言の葉を目で追わないと何も入ってきません。
だから私は、私って奴は、
その言の葉の羅列をしっかりと見たんです。
見まくりました。
それはつまり読んだということです。
読みました私は。
勿論、黙読でですよ。
図書館ではお静かにですからね。
そしたらそったら、
ご本を読むことで分かったことがいっぱいありました。
たくさんあっていっぱいありました。

んでね、
ある程度のものを私は得たんです。
得れました。
得れたんですよ本当に。
書物という物を
私自身が御覧遊ばせになったことで、
ある程度のことをある程度学ぶことができ、
ある程度のことがある程度分かりました。
もう本当に著者に感謝です。
ある程度感謝でござい。
もう本当に複数回感謝でござい。
書物って本当考えさせられますよね。
考えさせられるし、
結局のところ書物の大半は、
いや大半の半はいらないくらい
書物は黒い字に埋め尽くされてますよね。
黒い字って本当、必要不可欠ですよね。
黒い字がなければ、ただの白紙ですもんね。
そう考えると黒い字って本当に凄いですよね。
黒い字の重要性ってかなりのものじゃないですか?
まぁでも分かっているとは思いますが、
白い紙がなければ
そもそも書物にならない出来ない無理無理、
白い紙じゃなきゃ嫌だって話ですよね。
そうは思いません?
書物って大変ですよ本当。

てかそうだ先輩、
笑顔って大事じゃないですか?
大事ですよね?
実は書物にそういったことが書いてあったんですよ。
P163ぐらいに笑顔のヤバさエグさおぞましさが事細か且つ色鮮やかに書き記してありました。
それを恐い顔して読みやがった私は、
「あ~なるほどなるほどなるほどなるほどなるほど~」
と小声で複数回感心しちゃいましたよ。
本来なら大声ものですよ。
でもやっぱり場所が場所なんでね。
小声にならざるを得なかったです、へへ。

しかしあの場所、
書物を貯蔵しているあの場所、
本当また行きたいと思わせてくれる場所ですね。
書物貯蔵のあのなんとか言う館、
書物館だか何か、
あれ? さっきまで言えてたのになー。
なんだっけ?
ま、とりあえずですね先輩。
あそこには色んな書物が豊富にあって、
色んな書物が本棚にギュギュッと詰められているんです。
しかもその書物をお借りすることだって出来るんです。
だから私、きっとまた行っちゃいますよ。
足を運んじゃいますよ。
本当ですよ、行きますよ私は。
休日とかに行きますよ。
二言はありません。
でも、あっても良いとは思ってます。
柔軟な考え方ですいません。

まぁそのとにかくですね。
私が読んだご本の中に書いてありましたお言葉はですね。
人生は笑顔が大事だみたいなことですよ。
ですってば。
だから笑ってください。
ほらほら笑っていいんですよ。
でもまぁ、笑わなくてもいいですよ。
自分に正直ってことでそれもいいと思います。
ってことで私は自分に正直にですね、
常に半笑いでいようかなと思います。
ん?
ええ勿論、
先輩の真剣なお話を聞いているときでも、
常に半笑いでいようと思ってます。
それが私ですから。
そうでしょ先輩!
じゃ、また良いご本に運命的出会いをしたら、
お話ししますね。
お話ししちゃいます。
期待しててください。
それではお疲れ様でした、へへ。
へへん!

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