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卒業アルバム

小学校高学年の時、男友達からの性的暴行を受ける。

プロレスの技を痛いと言ったらすぐにやめるから試させて…。
言葉巧みに騙されて…。
大勢の友達の見ている前で屈辱を受ける。
されてる時は一切抵抗ができない。

恥の感情は、あらゆる苦痛の中で最大のものだと5000年の歴史のあるインド哲学にも…。

そんなひどい事をされた後しばらくその同級生に精神的に支配されていた…。

母に打ち明けたら、鍛えられてよかったねっと他人事のように言われた。

母の顔が鬼のように見えたのはその頃からかも。

実は母の顔を初めて描いた時、顔がデュラーやホルストヤンセンのデッサンのように人の心の奥底の醜さしか見えなくなっていた。

大人になっても母の顔だけは描きかけで辛くてやめたりあまり残っていない…。


卒業アルバムの集合写真にうつる私は身をかがめて何かに怯えるような表情。
あまり開かないけどこれは私のしかみ像として残っている。

幼少期から母から数々のハラスメントを受けて恋愛は苦手だが、男性への恐怖心疑いの心はもっと強いかも…。

だがそのおかげで弱い立場の人に優しくできるのでは?

性的暴行を受けた女性に対して抵抗しないのが悪いとかいう意見などに怒りを感じる。


そのずる賢い同級生は、知的障害のある下級生を騙して犬のフンを食べさせるという悪行の噂を聞いて、しかも、その知的障害の子のお姉さんは私にもとても親切にしてくれていた片想いの女の子で6年間同じクラスで私を守ってくれていた。
その話を聞いて怒り心頭になり、その悪ガキから支配されなくなった!

その悪ガキ、今頃ヤクザの鉄砲玉にでもなって死んでいたらいいのに、といつも妄想していた。


その後、広島に転校、中学3年間でよく話しかけてくれていた同級生が亡くなったり、友達がほぼいなかったり…。

辛かった。

高校入学が決まった時、あまりにも寂しくて、その6年間同じクラスだった女の子の顔がどうしても見たくなり、親には卒業旅行すると言ってひとりで山陽新幹線に乗って刀根山の街を独り歩きしていました。

片想いだったその子の住むマンションの扉の前まで行ったけど、もちろんチャイムを鳴らす勇気もなく…。

帰りの新幹線の時間も迫りそのまま泣いて千里中央行きのバス停に向かいました。

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