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同じ人間なのに

私は精神障害者である。原因は児童虐待と思われる。
我慢して、外では虐待されているふりすら見せず、学校では問題を起こすこともなく、成績もいい方だった。
・・・夏休みは地獄だったが。
学校はあまり好きな場所ではなかったが、親という人から逃れられる場となる。
虐待されずに済むのだ、学校にいると。

騒がしいある問題にゆるいつながりのある人物2名が関わっており
私の自尊心を辛うじてささえていたものがポッキリ折れた。
(意味不明だがそれでいい、わかる人がいればいい)

病態は悪化し、自力で病院に行くことができず、まっすぐ歩くこともままならなくなり、産まれて初めて救急車のお世話になった。
コロナ禍でもあり、台所で使うような厚い手袋、防護服を装着した救急隊員さん方は、私を運ぶのに気を遣ってくださり、受け入れ先の病院を探してくださった。
何軒も断られていたようだ、私は朦朧としており、よくわからないが、
隊員さんたちが一生懸命こんな生きていても仕方のない人間のために動いてくださっていることが尊かった。
私は以前入院していた病院の名前をつぶやいた、よく覚えていない。
入院患者がいるわけなので、当直医もいるはずである。
そこに隊員さんは電話して下さり、受けいれが決まり
救急車はその病院へと走り出した。
救急車から降りるのにももどかしい私を女性の隊員さんがしっかり支えてくださり、何より温かさが伝わってきて、孤独な私は意識は朦朧としていたものの有難くて有難くてたまらなかった。

そして診察である。

A木という医者(私より高齢と思われる)が言った言葉はコレだ。

「あなたは救急車をタクシー代わりに使ったんですか」

そんなことあるか。私は元県職員だ、救急隊員の方は市の所属と思われるので完全に同じとは言えないが、公務員の仕事は「住民サービス」であることぐらい知っている。
そしてコロナ禍で隊員さんたちが大変な思いをされていること、そして
救急以外も消防も担当する、職場で避難訓練をするときの彼らの姿を知っている、私たち県職員に本気で(公務員なら当たり前のことではあるのだが)
一生懸命教えてくださった。
だからこそ、安易に、それこそ「タクシー代わり」になぞ使えない。
使ってはならない。
だが携帯はロックされており、画面をタップするのも難儀で、でも苦しくてたまらなくて、電話帳(タクシー会社の番号登録済み)がひらけない。
そういう場合に 緊急通報 というものを一度タップすれば救急につながる、それでやむを得ず救急隊員の方のお世話になることにした。

医者も患者も同じ人間だ。
精神障害者だろうが、同じ人間だ。

話、通じますよ?
同級生に県外で精神科医をやっている人がいるけれど
10年以上前から統合失調症の急性期の方でもまず「対話」と
言ってきている。
「薬より対話」だと。
私は統合失調症ではない。
複雑性PTSDである(パニック発作、鬱、様々な症状が出る)
統合失調症の患者さんとお話したこともあるけれど
支離滅裂なんてことはなく、普通に話していた。
昔のような大量投薬がなくなりつつあり、それが奏功して
かえって彼らの病気は治ったようにすら見える(寛解は難しいだろうが)

そこへきてなんですか?尊大な医者だらけの精神科。

私は県職員時代に発症したため、異動やプライベートの引っ越しで
何人もの精神科医にかかったが、心から「先生」と呼べる人は
たった1人しかいない。
今の主治医は「薬をくれる人」としか思っていない。

世界中の20%の精神病院があるという日本。
そこへきて未だに畳敷きの部屋に10人など入れっぱなしで
コロナのクラスターが発生したなどの話がまだあるのだ。
今は何時代?座敷牢が大きくなっただけじゃないか。

もう 誰も 信じられない

最期に
救急隊員さん、ありがとう・・・
あなた方の優しさと真摯さを持って旅立ちます。

本当に、本当にありがとう。
どうぞお体に気を付けて。
私のようにならないで幸せに暮らしてください。
あなた方にはそうなるだけの価値がある。

尊大なA木医師と違って。あんなのは地獄に連れて行く。

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