見出し画像

担任から送る年賀状・暑中見舞い!

 高校でクラスを受け持った時、年賀状や暑中見舞いを生徒に送る発想は、まずないだろう。受け取った方も、なんで?と感じるはずだ。でも、両方とも長期休業中の季節催事であることに注目し、タイミングを利用して、したためていた。

 まず、どの学年でも両方送るわけではない。3年生の担任をしている時は年賀状、1,2年生の担任をしている時は暑中見舞いを送る。

 まず、3年生に向けての年賀状。タイミングとして、すでに進路が決まったもの、これから受験に臨むもの、さまざまな状況の生徒がいる。進路が決まった生徒には、残りの高校生活の過ごし方を各人に合わせてコメントし、今しかできないこと、高校生にしかできないことを考えて行動し、尻つぼみにならないように注意喚起する。元旦に、担任から届いた思いがけない年賀状できっちりと冬季休業を過ごしてもらいたい。

 これから受験に挑戦するものに対しては、大いなる励ましをし、最後まで諦めず、自分を信じて突き進むよう、ひたすら応援する。保護者にも喜ばれ、卒業時や合格時に話題になることがある。

 1,2年生に対しては、夏季休業中の出校日(今は減少傾向か)直前に届くように暑中見舞いを出す。部活動でほぼ登校している生徒はまだいいが、登校の機会がない生徒には、しばらく会えなくなってしまう。夏の様子の確認、生活習慣の確認、出校日の案内(たまに忘れる生徒がいる)を書き込む。結果、出校日には全員の生徒に会うことができ、いろんな話題に花が咲くのだ。

 年賀状・暑中見舞いとも多少の出費になるが、効果はある。費用対効果を教員も考えるべきだ。身銭を切る、休日の時間を費やすとか、リーマン教員には考えられないだろうが、教育の方法に限度はない。どこまでもアプローチ方法は広がっていくのだ。それが楽しい、自己満足ではなく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?