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大河ドラマ「どうする家康」から現代人が学ぶこと


#日本史がすき

私は小さい頃から祖父の影響で歴史が大好きです。
床屋のおじさんに
「織田信長、豊臣秀吉、徳川家康っていてね~」
なんて得意満面に話していたそうです。

ところで皆さんは歴史の勉強っていうと何を思い浮かべますか?

年号を暗記すること?
事件を覚えること?
人物の名前を覚えること?

いろんな答えが出てきそうですね
暗記が苦手、という方は歴史が嫌いっておっしゃるかもしれませんね。
私は幸い暗記が得意だったのでそういう意味で歴史を嫌いになることはなく、むしろ得意科目でした。

何年に誰々がこういうことをした

これをどれだけ正確にたくさん覚えればいいか
歴史の勉強ってそういうもんだ、と思ってました。
わりと最近まで・・・

ですが、最近はその考えががらりと変わりました。

今、私が思う歴史を学ぶ意味は

今を生きる現代人が過去の失敗を繰り返さないこと

先人たちは危機をどう乗り越えてきたのか

この2点だと強く感じています。

私は歴史上の人物の中でも徳川家康が好きで尊敬する人物でもあります。皆さんご承知の通り、紆余曲折を経て江戸幕府を開き天下人となりましたよね。今年の大河ドラマはその家康が主人公、ということでとても楽しく見させて頂いてます。

賛否両論はありますが、私は脚本家の方が家康という人物をよく研究されているな、と感じていますし、視聴者に対するメッセージを感じます。

ここから私が大河ドラマ「どうする家康」を見て今を生きる私たちが何を学ぶべきか、について私の考察を述べていきたいと思います。

まずは家康は家臣を大切にした、ということです。
戦国時代の武将だと織田信長のようなカリスマがトップに立ってバリバリやるイメージが強いかもしれませんが、どうする家康の中の家康は逆です。家臣の意見を聞き、時には家臣に怒られる様子が描かれています。天下人になる人物としてはちょっと物足りなく映るかもしれませんね。

ですが、実際の家康も家臣の意見をよく聞き、家臣に気を遣っていた人だったのではないでしょうか?家康が残した言葉に家臣に関するものが数多くみられます。ここではひとつひとつ紹介することはしませんが、気になった方は「徳川家康 名言」で検索すると出てきますよ。

これを現代の我々の生活に当てはめてみるとどうでしょう?
なんでも自分一人で決めて力づくで言うことを聞かせようとすると必ず反発を招きます。広く人の意見を聞き、否定しない姿勢、これが大切なのではないでしょうか。そんな家康だからこそ家臣も忠義を尽くし、命をかけて家康に仕えたのだと思います。

二つ目は敵でもいいところがあれば吸収する寛容さです。
歴史好きの方ならもうご存知ですが、家康は若い頃武田信玄にボコボコにやられましたよね。三方が原の戦いです。多くの家臣を失い、自分も命からがら逃げかえって苦汁をなめさせられました。
その後、武田家が滅亡した後に家康がしたこと、それは
武田のシンボルである赤備えを家臣に継承させたことでした。

我々の感覚なら、昔ひどい目にあわされた相手を取り込もうなんて考えないですよね。逆に
あの時の恨みを晴らしてやる!
なんて鼻息があらくなってしまいますが、家康は違いました。
いいものであれば敵であっても受け入れる。そんな寛容さがありました。

家康が関東に国替えになった時も旧領主の北条氏の税率をそのまま引き継ぎ、民の暮らしの安定を図ったと言います。
人のよいところを怨親を越えて自分のものとする、これも家康の魅力のひとつではないでしょうか?

まだまだ歴史から学ぶことは多いですが、先人は今の我々に何を伝えようとしているのか?どう生きるべきか?ドラマを通じて教えてくれるような気がします。
それこそが歴史を学ぶ本当の意味ではないでしょうか?

どうする家康をご覧になっている皆さん、そういった視点で観てみるとまた違った景色が見えてくるかもしれませんよ。

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