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私がタクシー運転手という仕事を気に入っている理由3選


#私の仕事

タクシー運転手、と聞いて皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

なんだかガラが悪いよね・・・
そんなの誰でもできるじゃん!
他にやれる仕事がないからやってるんでしょ?

こんな言葉、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

かくいう私も実際にやってみるまではそういった気持ちも心のどこかにありました。

「自分はこんな仕事しかできないんだ・・・」
「もっと社会から認められるような仕事したかったな・・・」

とさえ思っていました。

しかし、当時の私は勤めていた本業の給料では足りず、コンビニでアルバイトをかけもちして朝早くから夜遅くまで働いていました。

「なんとかこの状況から抜け出したい・・・」

なんのスキルも資格もなかった私は藁にもすがる思いでタクシー業界に転職しましたが、もちろん不安だらけでした。

地方から出てきて右も左も分からない
事件に巻き込まれたらどうしよう
歩合の仕事なんて初めて、ちゃんと稼げるのか?

不安なまま暗中模索の日々、道を間違えて怒られたりすることはしょっちゅう、売り上げも思うままに行かない日もありましたが、4年経った今では道も覚え、お客様から逆にお礼を言われることも。
肝心の稼ぎも増え、前職+コンビニの収入の倍以上稼ぐことができるようになり、生活にもだいぶ余裕が生まれました。今ではこの仕事に就くことができて本当によかった、としみじみ感じています。

そんな私がこの仕事をやっていてよかったことをとりあえず3つ、皆さんにご紹介します

まず1つ目は

休みが多いこと

です。
一般企業だと月曜から金曜まで仕事、土日祝日が休みといった方が多いのではないでしょうか?
私の前職は介護で土日祝日が休み、というわけではありませんでしたがそれでも週に2日はお休みでした。
週休2日だと月で22日ほど仕事をすることになりますよね。

ですが、タクシーの仕事は違います。
勤務形態によりますが、一般的なタクシーの仕事は月に12日か13日が仕事、つまり残りの17、8日は休みなんです。
もちろん休みの日は自分の自由な時間ですからなにをしてもOK

家の用事を済ませる人
趣味に没頭する人
副業に精を出す人

好きなことに時間を使うことができるのはこの仕事ならでは
ちなみに私は知人の影響で卓球を始め、休みには知人と体を動かしてリフレッシュしています。

ただここでひとつ
タクシーは仕事する日数は他の仕事と比べると少ないのですが仕事をしている時間じたいはほとんど変わらないか若干多いくらい。

「えっ、日数が少ないのに時間が変わらないってどういうこと?」

そう思われた方もいらっしゃることでしょう。
もしかしたらご存知の方もいらっしゃるでしょうが、タクシーの仕事は1日あたりの仕事時間が長いのです。
一般的な仕事だと休憩時間を含めて9時間が多いのではないでしょうか。
(残業は職種や会社によって異なるのでここでは割愛します)
ですがタクシーの労働時間は1日20時間、つまり1日で2日分の仕事をするわけです。
1日で2日分の仕事をするわけですから当然体にも負荷がかかりますし、仕事の日は仕事以外のことはなにもできません。
人によって合う合わないはあるでしょうが、私は今のこの勤務形態が合ってますし、仕事の次の日は必ず休みっていうのは気持ちもどこか軽く感じます。

次に2つ目は

メンタル強くなる

という点です。
この仕事をしているといろいろな方が乗ってきます。
私の体感では95%の方は本当に丁寧に接してくださり、
乗る際には
「よろしくお願いします」
降りる際には
「ありがとうございました」
と言ってくださいます。

ただ、そうではない方も正直いまして・・・

自分で指定したルートなのに
「なんでこんな道通るんだよ!」
と言いがかりをつけたり
彼氏と喧嘩でもした後なのか、乗り込んでくるなり怒鳴ってくる方がいたり
なかには座席を後ろから蹴る、なんて方も・・・

そんな人たちと接してお客さんを乗せるのが怖くなり、会社を去って行った人を何人も見てきました。私も心が折れてしまいそうになることがなんどもありました。
ですが、仕事終わりに先輩方と話していると

なぁんだ、自分だけじゃないんだな
その場限りで終わりなんだから気にすることないんだな

ということが少しずつ浸透してきました。
今ではそういうお客さんが乗ってきても軽~く
「はいはい」
という感じで受け流すことができるようになり、あまり引きずることもなくなりました。

鉄のハートを手に入れた、というよりうまく受け流すコツをつかんだ

と言った方がしっくりきます。





最後3つ目は

考えて仕事をする癖がついた

です。
タクシーの仕事はやったらやった分だけ給料に反映されます。
月の給料はバラバラですし、何十年いるベテランさんよりも入ったばかりの新人さんの方が給料がいいなんてこともざらにあります。

どこを周るか
いつ休憩をとるか
何時から仕事を始めるか

こういったことは個人に任されていますし、そういう意味ではタクシーの仕事は普通の会社員というよりは自営業に近い感覚ですね。

もちろん、ただぐるぐると車を走らせているだけではお客さんを捕まえることはできません。どこに、何時に行けばどんなお客さんがいるのかをしっかりリサーチしなければいけません。地域によって客層は違いますし、天候や曜日にも大きく左右されます。

それにお客さんを見つけて乗せてもそれで終わりではありません。どのルートを通れば最短で目的地までつけるのかも考えなければいけません。お客さんによっては

お金がかかってもいいからとにかく早く!

というかたもいらっしゃいますし

混んでてもいいから知ってる道で安心して行きたい

という方もいらっしゃいます。
それぞれのニーズにあったルートを選択する必要があるわけです。
以前知人に
「タクシーなんて座って運転してるだけなんだから外で働く人より楽でしょ」
なんて言われましたがとんでもない!
とにかく頭を使いまくります。脳みそフル回転です。

ここまで読まれた方はタクシーの仕事に対しての印象がぐるりと変わった方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら手っ取り早く二種免許を取って一旗上げてやろう、と思う方もいるでしょう。確かにその気になれば稼げる仕事ですし、今の私も平均年収を越える収入を得ることができています。
でも私がいつも肝に銘じていることがあります。それは
稼ぎにばかり追いかけてると長続きしない

ということです。
目先の利益ばかり考えてると長い目でみればうまくいかない、読者の皆さんならもうご存じのことでしょう。

お客さんの利益、周りを通行される方たちの利益を考えてこそ仕事を続けていけるし、長い目でみれば結局は自分の利益にもなります。

上で挙げた魅力ある仕事ですから、これからも周囲と調和した営業を心がけていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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