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この世のものは2つに分けられる。それは・・・

古の偉人たちから知恵を借りて生活を豊かにするお話
今日はこの二人の話を聞いてみましょう

冴えないタクシー運転手たろ(以下:たろ)


古代ローマの哲学者エピクテトス先生(以下エピ先生)」

たろ  「はぁ・・・」
エピ先生「どうしたんじゃ?」
たろ  「今日の仕事は散々でした。偉そうな客には絡まれるし、信号無視 
     した自転車と事故りそうにはなるし、おまけに単価の低いお客さ
     んばかり・・・ついてないです。エピ先生、どうすれば客に絡ま
     れず、単価のいいお客さんを乗せることができるんですか?」
エピ先生「そうか、なら君にひとつ教えてやろう。それはこの世の中のもの
    を二つに分ける、ということじゃ」
たろ  「二つに分ける?何と何にですか?」
エピ先生「それはな、自分でコントロールできること自分ではコントロー
    ルできないこと
じゃ。例えば乗せたお客さんがどこに行くかは君の
    意思でコントロールできるかの?」
たろ  「いいえ、できないです」
エピ先生「そうじゃな。自転車が急に飛び出してくるとか、お客さんが君に
     どういう態度をとるのかも君がコントロールできるかな?」
たろ  「いいえ・・・ならどうすればいいって言うんですか?」
エピ先生「そういうもの、つまり自分ではコントロールできないものは放っ
    ておくんじゃ」
たろ  「分かりました。なら、自分でコントロールできるものってなんで
     すか?」
エピ先生「事故を起こさないように気を付ける。お客さんに笑顔で接すると
     かは自分の意思でできるのではないかの?」
たろ  「それなら、単価が高いか低いかも考えてもムダってことですね」
エピ先生「そうじゃな、ただ、君にもできることはあるぞ。お客さんが多く  
     いる場所や時間などの情報を集めておくとか、ひたすら走るの
     か、迎車をメインにするのかは自分の意思で決めることができる
     ぞ。自分ではコントロールできないことは放っておくが、自分で
     コントロールできることはよく考え励むことが大切じゃ」
たろ  「ありがとうございます。なんだかやる気が出てきました。明日か
     らまた頑張ります!」

いかがでしたか?私たちはともすると他人にああしてもらいたいとか、もっと状況がよくなればいいのに、などと自分以外の何かに期待してしまいがちですよね。ですが、エピクテトス先生はそんな自分ではどうにもならないものは軽く見て放っておきなさい、その代り自分にできることを一生懸命頑張りなさい、と教えてくれています。皆さんの心に響くものがあれば幸いです。

ちなみにエピクテトス?誰?と思われた方もたくさんいらっしゃると思います。ググってみてください。エピクテトス先生について書かれた本もたくさんあるのでご一読をおすすめします。



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