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CLAMP作品は難しい?

『CLAMP』という漫画家をご存知でしょうか?

彼らの公式サイトでは彼ら自身について、

いがらし寒月、大川七瀬、猫井、もこな
の4名からなる創作集団。

https://clamp-net.com/

と紹介されています。
代表作は「カードキャプターさくら」や「xxxHOLiC」などが挙げられます。

突然なんの紹介かと思うところでしょうか。
現在、乃木坂にある国立新美術館にて、彼らの作品を展示する、CLAMP展が開催されています。(9/23まで)

私も幼少期からCLAMP作品に触れてきており、いわゆる“ヲタク”という人種です。

そんな私、満を持して、先日CLAMP展に行ってきました。今回はCLAMP展の感想と一緒に参戦した知り合いの一言で考えてみたことを書いてみようと思います。

朝11時。駅に到着し、美術館に向かって歩いていく最中からテンションが上がっていました。

それというのも、駅から美術館までの間の柱にキャラクターのイラストが展示されていたからです。

私はCLAMP作品では、X-エックス-、CLAMP学園探偵団、カードキャプターさくら、CLOVER、ANGELIC LAYER、ちょびっツ、xxxHOLiC、ツバサ-RESERVoirCHRoNiCLE-、こばと。に触れたことがあったのですが、これらの登場人物も展示されていました。

その後、館内で整理券を受け取り、約2時間待ちで展示室に入りました。

展示室はヲタクにとって天国のような場所でした。これまでの作品を「COLOR」「LOVE」「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」の5つのグループに分け、テーマに応じた複製原画や、原画が展示されていました。

繊細な書き込みや、鉛筆の下書きの跡など1つの原画からさまざまなものを読み取ることができました。また作品を知っているものを唸らせ、知らないものには興味を引くような展示内容でした。

最後には作品内の言葉がたくさん貼られた部屋もあり、彼らの作品がたくさんの人の心を惹きつけていたことが証明されているようでした。

改めて原画を見て、CLAMPの作風の変幻自在さに驚きました。作品によって、絵のタッチが繊細で柔らかかったり、力強かったり。誰しもきっとCLAMP作品の中で好きな作品、作風があるのだと思います。

冒険譚が好きなら、レイアース、ツバサ。
優しい作品が好きなら、CCさくら、こばと、ANGELIC LAYER。
少し不思議な作品が好きなら、xxxHOLiC。

ぜひ何か手に取ってみてください。



そんなCLAMP作品、実は作品間でのつながりが深いものが多くあります。

ヲタクの私は、展示品を見たり音声ガイドを聞いたりしながらそのつながりを感じていたのですが、同行していた知り合いは、ぼんやりとつながりを知っていた状態だったようで、少し混乱していました。

彼女が「誰かマップ作ってくれないかな」とぼやいていたのを聞き、私なりに登場人物マップを作ってみることにしました。

⭐︎以下、作品のネタバレを含みます。未読の方はお気を付けください。





手書きで恐縮ですが、書いてみて思いました。

情報量が多すぎる!!!!!

CCさくらとツバサを中心に書いてみましたが、こんなに多いとは…。全然網羅できず、紙をはみ出しそうになりました。

では書いたものについて、少しまとめてみようと思います。

緑の線を引いている部分がいくつかありますが、こちらは筆者の予想、考察の部分になります。

まず1つ目、ファイと海渡について。
こちらは2人とも強大な魔力を持つ魔術師であり、"D"の文字が名前に入っています。

CLAMP作品では"D"の名前は、最高位の魔術師に与えられる称号とされており、実は2人ともにある呪いがかけられていました。

呪いの共通点は黒い紋様と、自分を閉じ込めることでした。

ファイの場合、呪いをかけたのはアシュラ王と飛王になりますが、Dの称号はただ単に最高位の魔術師ということだけを指すのではないのだということが示唆されます。

2人は同じ魔術協会に属していたのか、関係性の想像が深まります。

2つ目はクロウと飛王です。
こちらはツバサ最終巻で、飛王について「強い魔力を持った誰かの願いの残像だったのかも」と語られています。

ここで強い魔力を持った誰かとして考えられるのがクロウです。

飛王の願いは侑子が死なない世界でしたが、それを望んだものとしてクロウが挙げられます。

ソエルとラーグという作品ではモコナ(ソエルとラーグ)を通して2人が仲睦まじく過ごしている姿も見られます。

なんだかんだで2人はお互いを思い合っていて、クロウが侑子に対して「死なないでほしい」と願ってしまったことでその思いから飛王が生み出された、という流れが想像できますね。

今回はCCさくらとツバサを中心に書いてみましたが、Xを中心にするとまた違った図になるでしょうし、「これ書いてないじゃない!」と思われる方もいるかもしれません。
私にはこれが限界でした…

と、長くなりましたが、みなさまがCLAMP作品を手に取るきっかけになれたら幸いです。

展示会も東京は9/23までとなっていますが、大阪でも実施されるとのことです!
興味を持たれた方はサイトものぞいてみてください!

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