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いちごを頬張る幸福感を

風光る いちごをもぐもぐ はひふへほ

↑小学3年の私すのが作った俳句です。

プレバト!!で人気の夏井いつき先生が
毎年小学校に公演に来て句会ライブをしてくださっていました。

全校児童が体育館に一堂に会し
全員が一人一句匿名で俳句を詠みます。
短冊に自分の作品を書いてクラスごとの箱に集め800人近い子どもたちの作品を夏井先生が審査し
コレはという作品を10句ほどピックアップします。
この10句について深掘りし
さらに絞り込んで上位3句の作者には豪華景品が。

この10句の中に選んでもらえたのです、冒頭の句。

厳選10句がババンと発表されたとき
自分の句があって心躍りました。

10人の作者はそれぞれインタビューというか
作品の解説を求められるんですが

マイクが回ってきたとき夏井先生は私にこう聞きました。

「はひふへほ、っていうのは、どういう気持ちで詠んだの?」

「いちごを食べながら喋ると、はひふへほって感じになるからです。」

要するに
口いっぱいに頬張りながら喋ろうとすると
モゴモゴなってうまく喋れないよねってことが言いたかった。

はひふへほってなっちゃうぐらいに
大きくてジューシーないちごを
口いっぱいに詰め込んで味わう
そんな幸せ感をもっと上手に伝えられたら良かったんだけど。

その後夏井先生は
この句のこんなところがいいねとか
こんな情景が浮かんでくるねって話をしてくださったんだけど
どんなことを言われたか覚えていません。


結局、上位3句には入賞出来ず。
せめて中七は「を」を取って
いちごもぐもぐ
と字余り無しにしたら良かったのにな〜....
と大人になった今でも少し後悔しています。

この句会ライブでは
プレバト!!みたいに先生のお直しは入りません。

大人になった今詠みなおすとしたら
どんな風に詠むだろう。

ルビーのように艶々輝く大粒のいちごを
丸ごと頬張る瑞々しい春の幸福....

すぐに思いつかないので
歳時記を見ながら心をとぎ澄まして考えてみます。



この日の日記が残ってるかと思って探したんですが
残っていませんでした。
どうやら小学3年生の1年間は
ほとんど日記を書いてないみたい。

そんな時期もあります。

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