手紙や日記のようなもの。暗号で。

手紙や日記のようなもの。暗号で。

最近の記事

36.小春日和

春に咲く花が、 春に咲き 春に枯れて良かった 穏やかで温かな日が生まれて散るまで それしか知らずに済むだろう。 あなたの心はどうであれ。

    • 35.Blue

      いつか来る終わりの日に 仰ぐ今日という日を 深く広がる青色に思えれば。

      • 34.風船ガムに宇宙

        風船ガムが大きく広がる 宇宙が広がった。 風船ガムが破けてしまった 宇宙が口へと吸い込まれた。 風船ガムを口の中にてこねくり回した。 宇宙は終わりを迎えた。 風船ガムを膨らませる。 宇宙が始まった。

        • 33.上へ

          何処からか流れた落葉は 重なれど交わらず 何処へ行くのか 何処へ消えたか せめて着く先に幸があればと願うばかりで

        36.小春日和

          32.愛し子を

          今はまだ小さい小さいその身体。 君の湿る手に指を置いたら掴んでくれる。 いつか離れる日が来るよ。 それまでどうか離さずに。 いつか離れる日が来るよ。 それまでどうか存分に。 その日が来ても愛せるように。

          32.愛し子を

          31.限界など無く

          踏んだり蹴ったり 転んで擦りむく膝小僧 明るみに向かって。 この足よ 踏んだり蹴ったり 千切られ飛べない風切羽 羽を揺すって。 飛ぶために

          31.限界など無く

          30.「   」

          世界が鮮やかすぎるから鬱陶しいと思っていた頃 透明すぎるあなたに僕は救われました。

          30.「   」

          小説2.花冠

          梅雨の時期だから今日も雨模様。 ジメジメとした空気は好きじゃないけど、成人していない僕が誰にもバレずタバコを吸うにはとても良い。傘で隠せるし、すぐ捨てられる。 僕は常々思うのだが街の環境や外観をより良くするためにポイ捨てをするのは辞めようというのは身勝手極まりないと思うな。だってさ、ここに最初から街があったわけじゃないし初めに環境や外観を壊した僕ら知能が高いだけの奴らが言える立場にないと思うんだよね。それから僕は自傷行為のかわりにタバコを吸っているから別に腕やらをコソコソ切る

          小説2.花冠

          29.HOPE

          僕がコンビニの前でタバコを吸っていた際 君は少し笑いながら、また吸ってるんですかバレないようにお気を付けて。 僕の少しの背伸びが恥ずかしかったこと。 君の言葉や仕草が愛おしかったこと。 もう少し背伸びをしたらいつ頃君は声をかけてくれますか。 ショートホープは少し重いや。

          28.夜に夢

          時々ですが夢に見ます。木々の隙間の廃墟で眠る君の夢です。笑っていました。 時々ですが夢に見ます。人々が赤々と裂かれる街の中で君と歩く夢です。笑っていました。 時々ですが夢に見ます。物語の愚痴や称賛を君と語る夢です。笑っていました。 時々ですが夢に見ます。君の家族が君は生きてるって教えてくれる夢です。君はいませんでした。 時々ですが夢を見ます。君と僕とで笑う日のことです。また会う日のことです。君はいません。君はいません。 君と会うため夜を待ちます。君はいません。 僕と君。夜が待

          28.夜に夢

          27.待ちます。

          明日は晴れるらしいから雨が降ったら死んでみよう 笑えたらいいね。 アスファルトの上寝っ転がって雨で身体を満たそう 笑えたらいいね。 来ることない明日 来るといいね。 生きてしまって虹 見れるといいね。笑ってね。

          27.待ちます。

          26.梅雨の後、思い浮かべる

          行きの道、どうぞ気を付けて 帰りの道は無いけれど 誰よりも早く 何処よりも遠い 居場所をどうか見つけられたら いつかまた僕にも笑みをこの手にこぼしてください

          26.梅雨の後、思い浮かべる

          25.まだ空っぽ

          空っぽの宝箱。 でも大事な大事な宝箱。 何が入っていたか覚えているし忘れない。 この箱に僕の涙をこぼしてみたけど この箱を僕の涙でみたしてみたけど 大事な大事な宝箱 何が入っていたか覚えているし忘れないから この箱の僕がこぼしてみたした涙を捨てる たったひとつのたからもの あなたの形のたからばこ あなたの帰れるこの空虚 あなたの帰りを待つ日毎

          25.まだ空っぽ

          24.約束

          キスをしよう 光と影が連れ添うように。 キスをしよう 離れを惜しむその前に。 キスをしよう 静寂だけを騒がせるために。 キスをしよう 言葉じゃどうにも嘘くさいから。 キスをしよう 愛を渡そうとするために。 キスをしよう さよならの約束。指切りのかわりに。

          23.ひとり

          ひとりはこわい ひとりはさびしい ひとりはかなしい ひとりとおもえばおもうほど となりのなもしらない だれかにしんでほしいと いわれているから なれたふりして あきらめたふりして いきてるわたし じまんもじしんもとくぎもみりょくも それはそれらがないことです ひとりをあいしてあげられたら わたしはいきをとめます

          23.ひとり

          22.流れ星

          昨日までのことをどうにか変えてみたくて お願いだから頭に星を打ち付けて下さい。 明日からを輝かせられる花が欲しくて お願いだから心に星を一粒こぼして下さい。 今日も一人で過ごすの 誰かと笑ってみたくて お願いだから隣の星を 私の星を返してください。 私の星を返してください。

          22.流れ星