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【必見】教員採用試験「面接合格のポイント」Part2〜すべての教育活動は「温かな学級づくり」から!〜

教員採用試験受験の皆さん、対策は順調に進んでいますか。
焦らず、無理せず、一歩一歩着実に進めていきましょう。

今回の投稿は、面接対策の裏技「マルチ回答で省エネ対策」です!

この裏技を使って、以前の投稿で紹介した深掘り質問対策などに役立ててください。


まずは、次の文を読んでください。

子ども一人一人のよさや可能性を認め、自己肯定感につなげる学級経営の実際を記載しています。

子どもが放つ「太陽と月」の輝き


子どもは、「太陽と月」の素敵な輝きを放っています。

「太陽」の輝きは、「良く発表する」「テストはいつも満点」「足が速い」などの
太陽のような、キラキラした輝きです。

「月」の輝きは、「困った友達を助け」たり、「嫌なことでも皆の為に引き受け」たりする
優しさや責任感などの内面的な輝きです。

目立ちませんが、「太陽の輝き」に劣らない素敵な輝きです。

低・中学年では、学習や生活の中で見えた子どものよさを、お友達にも聞こえるように本人に伝えます。

「○○さんのノート、文字が丁寧で読みやすいですね!」
「○○さん、お話を聞く姿勢とっても良いです!」

この時、子どもは満面の笑顔で答えてくれます。
同時に、その子のよさは学級全体に広がります。

加えて、帰りの会で「今日のキラリさん!」など、学習や生活の中で見つけた友達のよさを紹介し合う場面を設定します。

すると、子ども達は互いのよさに注目し始めます。

高学年では、全体に披露されるのを嫌がる子も多くなるので、個人的によさを伝えていくことが多くなります。

この様に子どものよさに注目することで、学級内には温かな空気が醸成されていきます。
この中に、いじめなど負の感情は入り込む余地はありません。

教育界では、「良さ」ではなく「よさ」と表記します。
「良さ」には、「どのくらい良い」「○○さんより良い」と言った比較を示唆します。
「よさ」には、異なる個性や強み、そして多様性を尊重する教育観が込められます。


自分のよさを先生や友達に認めてもらうことで、子どもたちは学級内に自分の居場所ができます。
子どもにとって、こんなに幸せなことはありあせん。

先生が、子ども一人一人の個性や才能を感じ取り、それを認め広めることで、子どもは自らの価値を認識し自己肯定感を高めていくのです。

自己肯定感をもった子どもは、
・ 自分や仲間を大切にすることができます。
・ 自分の価値観を大切に充実した人生を送ることができます。
・ 自分の能力を活かして社会に貢献することができます。


発達支持的生徒指導

教採面接対策がある程度進んで来ると、学生はあることに気づきます。

S「先生、質問に対する幾つかの回答の具体例が同じになってしまうのですが・・。」

T「それで、いいです。」

S「いいんですか?」

T「はい、使い回しでOKです!」

教採受験の皆さんは、生徒指導提要の改訂版で、子どもたちの健全な育成を育むために、予防的な取り組みをより一層強調していることをご存じかと思います。

発達支持的生徒指導という、やや難しい言葉で学習したのではないでしょうか。

これは、いじめや不登校といった様々な問題が生じる前に、 子供たちが互いに尊重し、協力し合える「温かな学級づくり」などを通して、未然に防ごうとするものです。

只、どうでしょうか?

いじめ防止と不登校を生じさせない「温かな学級づくり」が、別々に存在するものではありません。

子どもたちが安心して過ごし、お互いの良さや可能性を認め合う環境という点では、本質的には同じです。

ですから、試験官の次の様な質問には同じ様な回答になるのは当然のことです。

「 いじめのないクラス作りをどのように進める?」

はい、いじめを予防する上で基盤となるのは、互いを尊重し認め合える「温かな学級づくり」をすることだと考えています。というのは、いじめは人間関係の悪化や孤立感から起こるからです。

「不登校にならないための支援をどうする?」

はい、不登校を予防する上で基盤となるのは、互いを尊重し認め合える「温かな学級づくり」をすることだと考えています。というのは、不登校は人間関係の悪化や孤立感から生じることが多いからです。
加えて「わかる・できる・楽しい授業」を日常的に・・

「人権尊重を進める上で大切なことは?」

はい、人権尊重を進める上で基盤になるのは、互いを尊重し認め合える「温かな学級づくり」をすることだと考えています。というのは、人権意識の芽生えは、安心安全な環境で育まれるからです。

そして・・

この回答の後に「どのように、温かな学級づくりをするのか?」という深掘りの質問がなされることが多いのですが、その時は既述した子どもが放つ「太陽と月」の輝きの内容を簡潔に回答します。

すべての教育活動の土台

このように説明をすると、学生はほぼ同じ質問をします。

S「先生、2度同じ回答したら、おかしくありませんか?」

T「いいえ、おかしくありません!」 
「その時は、「先ほども回答させていただきましたが」と前置きして、こども達が互いに尊重し認め合える温かい人間関係づくりの大切さを説明すると良いのです。」 

温かな学級づくりは、すべての教育活動の基盤なのですから。」

学級経営・ホームルーム経営(以下「学級・ホームルーム経営」という。)の焦点は、教職員と児童生徒、児童生徒同士の選択できない出会いから始まる生活集団を、どのようにして認め合い・励まし合い・支え合える学習集団に変えていくのかということに置かれます。失敗を恐れない、間違いやできないことを笑わない、むしろ、なぜそう思ったのか、どうすればできるようになるのかを皆で考える支持的で創造的な学級・ホームルームづくりが生徒指導の土台となります。

生徒指導提要1.1.2 「生徒指導の実践上の視点」

このマルチ回答は、他の質問でも活躍します。

「どのような学級づくりに努めるか?」
「担任として、どのような学級経営を望むか?」

わかる・できる・楽しい授業などを成立させるにも、やはり間違いが大切にされるような温かな学級の中でなければ成立しません。

「学び合う授業をどう実現するか?」
「主体的に取り組む授業を成立させるためには何が必要か?

未来を切り拓く「生きる力」

受験生の皆さん、今回の記事「省エネ・マルチ回答」はお役に立てたでしょうか?

皆さんは、来年の4月には教育現場で教師として子どもたちの前に立つことになるでしょう。

その時には是非、生活や学習面で子ども一人一人が放つ太陽と月の輝きを感じてあげてください。

そして、その輝きを本人に伝え、クラス全体にも広げてください。そうすることで、子どもは自らの輝きをエネルギー(生きる力)として、強く明るく未来を切り拓いていきます。

なんと素晴らしいことではありませんか!これこそが教育の醍醐味です。

時間がある時にでも、「月 太陽 星の輝き ペスタロッチ」で検索してみてください。西洋教育史の問題で、登場人物のベスト3に入るペスタロッチの学習が楽しくできると思います!

最後に、学生からの依頼で数年前に作成した動画(←ICTの技術的には未熟・・)ですが、「具体的な質問と回答」を掲載しています。必要な部分を視聴して、参考にしてください!








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