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社会離脱後期の心模様〜in夢の国

離脱当初の心細さなど忘れ失せ、陽の光の暖かさだけで笑えるほどの余裕を得ている。近づく社会復帰の日を思うと落胆するが、それでも穏やかに心構えを始めている。
この期間行きつけとなった喫茶店に、今日もやってきた。赤ん坊を連れた2人の母親が近くの席で、ストローは5歳までに使えるようになるべきだと話すのが聞こえてくる。この険しさで心が痛んでしまう僕が子供を育てたならば、きっと僕の二の舞となり苦労するだろうと考える。実際に子犬から可愛がった犬は、僕が悲しい顔をしているとそうっと近づき顔を舐めてくれる優しい子に成長したが、他の犬に加え猫さえも怖がる子に育ててしまった。
夢の国は、僕の社会離脱の日々を凝縮していた。
夢の国では心の清らかなキャラクター達が、夢は願い続ければきっと叶うと、それが本当のことだと証明するように何度も伝えてくれる。
なので次はミッキーマウス同様、悪役に立ち向かう心の強さと、ミニーマウスと自由に冒険したい夢を願い続けながら、不良が支配する社会に行ってくることができる。

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