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北海道が好きになったわけ22

M-1とR-1のように、東京にはあるけど北海道には無いもの、またはその逆がたくさんある。

都会感とか人の多さとか各種ブランドとかは当然だけど、北海道に来て初めて「え?無いんだ」って知ることが結構あった。

例えば、台風はほとんど北海道まで来ない。全く来ないわけでは無いけど、辿りつく前に温帯低気圧になってしまう事が多い。  

それから梅雨。北海道には梅雨がないと言う☔️けど、実は北海道でも本州と同じように6月ごろに雨が多くなる。それは「エゾ梅雨」と呼ばれていた。

あるじゃん、梅雨。

あとは、逆に北海道にしかないモノ。

スーパーの鮮魚売り場と肉屋さんは東京とは全然違う。ワニのような頭の魚は八角というのだそう。あと、タコの卵なんていうのも初めて見たし生のホッケも初めて見た。しかも東京のホッケより全然デカい。肉屋さんの羊肉も当時の東京のスーパーではほとんど扱われていなかったと思う。

ちなみに、僕は北海道に来て初めてジンギスカンを食べて、超美味しかったので家族にも食べてもらいたくって、夏休みに東京に帰る時に実家へのお土産にジンギスカンを買って帰省した。でも、食べ慣れない肉に東京の家族は拒否反応。母と2人の妹はあからさまに「匂いが無理」と言って全く食べてくれず。誰も食べてくれないので1人で哀しそうに食べてる僕を見かねたのか、父だけが一言も発せずに懸命にジンギスカンを食べ進めるという悲しい思い出がある。

そういえば、塩ホルモンもタチも北海道に来て初めて食べた。ホルモンと言えば「こてっちゃん」のような濃い味付けのものが主流だったし、白子なんてモノは見たこともなかった。でも、今はどちらも大好き。

それから、ガラナとカツゲンも北海道特有の飲み物だろう。

アメリカからコーラという飲料が入ってくるという昭和30年代前半。本州で流行してからおよそ3年後に北海道にコーラが上陸したが、その3年の間に北海道ではコーラに対抗する飲み物が発売されていた。それがガラナ。それが今でも北海道にガラナが残っているって凄いよね!この話を聞いてからコーラを飲むならガラナを飲むようにしている。

ヤクルトをもっとたっぷりゴクゴクと飲みたい!って思ったことは誰でも一度はあるでしょう。それを叶えられるのがカツゲンです。何で北海道だけで発売されているのかはよくわかんないっす。

あとは、ゴキブリ。
北海道にはゴキブリがいない、と言われている。実際、北海道に来てからは一度しか見たことがない。その一回は初めて北海道に来た大学1年生の時のこと。新入生の歓迎会的な意味での旅行で洞爺湖に行った。立派なホテルに宿泊して、ロビーで楽しくお喋りしていたら、サササーっと見覚えのある動きが足元を移動していた。

東京から離れてまだ2ヶ月くらいの頃だったから、本州出身のヤツらは特に反応もせずに「あ、ゴキブリ」って程度だった。
そんな中、札幌出身の梶谷がめっちゃテンション上がって「あーーー!クワガタだー!!」って叫んでゴキブリを追いかけ始めた。
最初は冗談かと思っていたけど、あまりにも梶谷が真剣なので、素手でゴキブリを捕まえちゃわないように、皆んなで梶谷を捕獲した。

東京しか知らない僕にとって、北海道では色んな珍しい体験ができた。きっと他の県でもそうなんだろうけど、知らない事を知るのって楽しいし、北海道は色々な県から集まってできている文化なので、余計に発見も多いんだろうな。

なので、北海道に来てから20年以上経つけど、未だに「えー!」ってことがある。それが楽しい。

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