「南廻りの藤井風」(中沢新一)
「週刊現代 :2023年4/1・8号」。中沢新一氏が連載中のエッセイ「今日のミトロジー」のテーマは藤井風だった。
週刊現代は、未成年がいる家に持ち帰るにはグラビア写真が多すぎるので、図書館にて読んだ。購入は書籍になってからにしよう。調べると既に47編分のエッセイが書籍化されていた。
エッセイの題名は「南廻りの藤井風」。
「南廻りの音楽」、「古い音楽の遺伝子」、「インドの風」という構成で、藤井風の音楽は南廻りの音楽であるという考察をしている。このエッセイでいう「南廻り」は、人類や音楽の起源となるアフリカからの南廻りということのようだ。その逆の「北廻り」はアメリカ経由のジャズなど。
藤井風の音楽には多様な下地があるが、「南廻り」だから新しく感じるのだそう。
わかる。とてもわかる。でも、藤井風は「北廻り」とか「南廻り」とかのくくりからさえも自由かもしれないと思ったりもした。