1月27日のFX(ドル円)の見通し
1.26日は米国GDPや新築住宅販売件数が上振れ
26日(木)は、朝から129円付近のレジスタンスに挑戦するような下降が見られました。ちょうど1時間足の21日線のあたりでもあるため動きにくいようでした。欧州時間に入ってからは、129円付近のレジスタンスからの反発上昇があり130円までタッチしました。
130円に大きめのオプションNYカットがあるため?と最初は思いましたが、よく調べてみると、米国GDPについて、アトランタ連銀のGDPNow(GDP予想)が3.5と高い数字を出していたためと思われます。129円付近のレジスタンスからの反発上昇は、私を含めドル円の予想を毎日している皆さんが発信していましたので、多くの方が取れたことでしょう。
米国失業保険申請数は予想を上振れ、国内総生産(GDP)は実質国内総生産が予想を上振れ、個人消費は予想を下振れました。発表後、一旦大きく上昇したのですが、10分程度経つと、ほぼ全戻しになりました。しかし、新築住宅販売件数が予想を上振れたため、再度130円60銭程度まで上昇しました。最終的には米国長期金利の低下があり、130円25銭程度で一日を終えました。
2.今日のこれからの相場
8:30 日本 1月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)が予想を上振れました。最近は、日本のCPIへの関心が高まっており、東京のCPIも全国発表前に注目を浴びることから、129円60銭程度まで下降しました。その後、日本銀行が「1月31日に5年物の共通担保資金供給オペレーションを実施」と表明したことで、14:00現在では130円を超えて取引されていました。
今日は、127円50銭、128円80銭、130円、131円、132円50銭と幅広くオプションNYカットが設定されています。22:30 米国 12月個人消費支出(PCEデフレーター)、24:00 米国 1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値などの経済指標の発表が予想されており、特にPCEについては注目度が高い状況です。
今日は、大きな経済指標の発表がある他、月末近くの金曜日ということもあって、ドル円が下降するか、上昇に転じるかについては分かりにくい日です。そのため、大口投機筋の皆さんもオプションを幅広い値で設けているのかもしれません。
今のところは、129円50銭~130円60銭程度の幅でレンジになっていると想定した方が無難です。そこに129円~129円50銭までを足して動きを想定する感じですね。
130円から下降していった場合には、129円50銭~60銭での反発を期待して、そこから短期勝負のロングを仕掛けられるかもしれません。129円50銭を確実に下抜けた場合には、129円10銭付近を目指してショートです。129円10銭付近に到達した場合にはそこでの反発を期待して、短期勝負のロングだと思います。
130円から上昇した場合には、130円20銭や130円60銭などで様子を探りながら戻り高値売りのショートを狙います。抜かれたら速攻で損切りです。130円60銭を確実に上抜けた場合にはロング検討です。
何にしても、損切り近め、短時間勝負が大切だと思います。わかりにくい相場のときは無理して入らない方が良いかもしれません。
本日は、米国長期金利がやや上昇傾向、金相場は下降傾向であるため、今のところ米ドル高になりやすい日です。ただ、日本の長期金利も上昇傾向のため、こちらは円高要因です。14:00現在で通貨の強弱チャートの1位は円、2位は米ドルです。どちらも強いため、経済指標の結果を見ないと決着はつかないかもしれません。
なお、22:30 米国 PCEなどの経済指標については結果を見てみないと分かりません。大きく相場が動くことも予想されます。経済指標の前にはすべてのポジションをクローズしておくことをお勧めします。
今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。
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