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2月23日のFX(ドル円)の見通し

1.22日はレンジ相場…135円手前の壁が固い!

 22日(水)は、午前中に134円55銭付近まで下降する場面がありましたが、その後は上昇に転じて134円90銭付近をつけました。米国10年金利が3.9を割り込むことなく安定しており、135円に乗せられる?とか135円の上で安定できる?といったことに注目していました。

 しかし…。何としても135円に到達できなかったのです。一度134円60銭付近に下げた後、18時台にもう一度135円にチャレンジしましたが、これもダメ。結局、ズルズルと下降を続け、一時は134円35銭付近まで下げました。
 
 21:00 米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比) 結果-13.3% が予想以上に悪かったことが下降した原因かもしれません。また、24:00オプションNYカット134円25銭に設定されていたことも影響があったかもしれません。

「よし!134円割れだ!」と盛り上がっている掲示板がありましたが、さすがに米国10年金利が3.9台では無理でしょう。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が比較的タカ派だったとの解釈から、未明の4:00以降は買いが入り、最終的には134円90銭付近で1日を終えました。

2.今日のこれからの相場(米国GDP発表前まで)

 今日は、東京市場が休場になっています。それでも朝の段階で一旦は135円にチャレンジしました。しかし、135円付近の壁は高いことから、134円95銭付近まで上昇しても、134円70銭付近まで下降しました。その後、90銭付近まで上げましたが、また下降してきています。

 なお、CMEのFedWatchツールを見ると、米国は今後3回0.25%ずつ利上げを行い、5.25-5.50%の政策金利を維持したまま年末を迎える折り込みがより強くなっています。

 それでも135円台に到達できません。2月1日の折り込みから比べると相当上に行きました。これは、ちょっと不思議な相場です。今晩の22:30米国GDPの発表を意識しているのでしょうか?それとも明日24日の国会衆議院における9:30日銀総裁候補の植田氏による所信聴取待ちなんでしょうか?

 今日は、米国のGDPの発表日です。市場予想は2.9%ですがアトランタ連邦準備銀行のGDPNowでは2.5%と下の予想になっています。22:30の発表前には、やや低めに相場が動きそうな感じですがどうでしょう?24:00オプションNYカット135円00銭、138円00銭と比較的高めに設定されていますので、これを見ると高めに行きそうな感じもします。

 今日もポイントの1つ目は、135円00銭付近の抵抗帯を上抜けするか反発するかだと思います。135円10銭付近から安定して上抜けする場合にはロングです。抜けられない場合は落ちてきたところを押し目買いです。米国長期金利が安定して3.9以上を維持できるようなら、反発下降のショート狙いは怖いので、基本的には押し目買いを狙っていきます。

 今日のポイントの2つ目は、135円で弾かれて下落してきたときに、134円70銭付近で上に反発すれば、それを利用してロングを狙います。もし135円50銭で上に反発すれば、それを利用してロングを狙います。

 今日のポイントの3つ目は、米国長期金利を横目に見ながらエントリーすることです。まだ、時間外相場がきちんと動いていませんが、10年金利が3.9を維持ならば135円付近までロングが狙えます。逆に3.8を割り込むようなら133円台までショートが狙えます。ただ、高値つかみ、底値つかみには注意が必要です。

 現状の通貨の強弱チャートを見ると、15:30現在で円が7位、米ドルが8位ですから、円も米ドルも弱い状況です。

 この後は、19:00 ユーロ 1月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)などの発表があります。大きく動くとドル円相場にも影響が出るかもしれません。

 22:30 米国 10-12月期四半期コアPCE・改定値(前期比年率) 予想 3.9%、10-12月期四半期GDP個人消費・改定値(前期比年率) 予想 1.9%、前週分失業保険継続受給者数 予想 170.0万人、10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率) 予想 2.9%、前週分新規失業保険申請件数 予想 20.0万件 の発表があります。念のためポジションは事前にクローズしておきましょう。 

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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