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2月6日~のFX(ドル円)の見通し

1.3日は日足大陽線 米国雇用統計、ISM高騰!

 3日(金)は、東京時間の入りに128円80銭付近まで上昇しましたが
その後は基本的に下降傾向であり、欧州時間に入ってから128円35銭付近まで下降しました。

 しかし、22:30 米国 1月平均時給(前月比)予想0.3%、結果0.3%、1月失業率予想3.6%、結果3.4%、1月非農業部門雇用者数変化(前月比)予想18.5万人、結果51.7万人、1月平均時給(前年同月比)予想4.3%、結果4.4%と雇用統計がものすごい好結果になると、一気に130円台を回復しました。

 私は、51.7万人がエラー?という懸念があり追っかけ買いトレードに出遅れてしまいました。ちなみに普段はあまり追っかけトレードはしません。なぜなら急な反発を喰らって痛い目を見たことがあるからです。今回は、数字的に大丈夫だろうと判断しました。

 その後、オプションNYカットの130円の周辺で推移していましたが、24:00 米国 1月ISM非製造業景況指数(総合)予想50.4、結果55.2とこちらも好結果だったため、一気に131円台も回復し、最終的に131円20銭付近で一日を終えました。つまり、最安値から3円近く上昇したのです。

2.CMEのFedWatchツール

 土日にネットのドル円掲示板などを見ていると、1月18日(水)のドル円相場で、日銀金融政策決定会合後3円ほど上昇した後、2円50銭ほど下降したような動きになるのではと見通している人がいます。しかし、その時とは状況が違いますので、ある程度の反発下降はあっても、急な全戻しになるようなことはないと思います。実際、日銀雨宮副総裁に就任を打診?のニュースがあったせいもありますが、本日は朝から高騰しています。

 CMEのFedWatchツールを見ると3月22日、5月3日と0.25%ずつの金利上昇を経て、ターミナルレートが5.00%-5.25%になる意見が多数になっています。ターミナルレートが0.25%引き上げられた折り込みに変わりましたので、その分米ドル円が強くなりました。11月と12月に0.25%ずつ金利を引き下げる折り込みに変化はありませんが、先日までの折り込みより0.25%高い水準での推移になっています。

3.日本銀行次期総裁人事

 日本銀行の総裁候補として、雨宮副総裁、中曽前副総裁、山口元副総裁が挙げられています。雨宮氏が指名される確率が一番高いとみられ、初期反応は円安・ドル高ではないかと考えられています。次に、タカ派と目される山口氏の可能性もあるとみられ、その場合は円高・ドル安だと思います。中曽氏の場合でも小幅なタカ派サプライズとして円高・ドル安で反応する公算が大きいと言われています。

 2月10日に国会へ人事を提示するようですが、その前に情報が漏れてヘッドラインニュース等で流されるかもしれません。実際に、本日の早朝には雨宮副総裁に就任を打診のニュースが流れました。今後も同様のニュースでは瞬間的には1円超上下に振れるような荒い動きとなるのではないかと考えられます。いつ相場の急変が来ても良いようにエントリーの際には逆指し値(ストップ)を近めに入れておきましょう。含み益が増えてきたら、その分逆指し値も移動しましょう。

4.チャート分析から

 今朝の日銀雨宮副総裁に就任を打診?のニュースで、ドル円は大きく円安に振れました。一時つけた132円50銭付近は日足の高値です。つまり、日足が上昇トレンドに転換する寸前まで来ていると言うことです。

米ドル/円 日足

 日足が上昇トレンドに転換すれば、米国政策金利のターミナルレート折り込み上方修正、日銀新総裁雨宮氏就任ニュースと合わせて、さらにロング優勢の相場になっていく可能性があります。

5.今日のこれからの相場

 朝一にいきなり132円50銭付近をつけましたが、8時台には131円50銭付近まで下降しました。しかし、仲値付近では132円40銭付近まで上昇する勢いがありました。その後、再び10時台で132円30銭付近を中心にまで上昇しましたが、11時台には一時131円台まで下降してきました。13:10現在で131銭80銭付近です。

 今日のこれまでの様子では、今のところ131円50銭~132円50銭付近のレンジ相場になっています。上昇に勢いがあるので、132円50銭から安定して上抜けすればさらに上値が広がっていくと思います。しかし、今朝は大きな窓を空けてスタートしたので、そこの窓埋めに向かう可能性もあり得ます。

米ドル/円 1時間足

 今日のポイント1つ目は、132円50銭付近のレジスタンスです。ここを安定して上抜けできれば日足のトレンド転換となり上昇トレンド入りを果たすことができます。当然、132円50銭を1時間足で安定して上抜けした場合にはロングで入ります。

 しかし、上抜けできなければ132円50銭が蓋となる可能性があり、そこを上限としたレンジ相場の色が出てきます。その場合には、132円50銭をバックにショートを狙います。ただし、上昇の勢いのある日ですので、損切り近め短時間勝負が鉄則です。

 今日のポイント2つ目は、131円50銭付近のレジスタンスです。全体的には上昇の勢いが強いので、131円50銭付近では押し目買いを狙います。ただ、そこを安定して下抜けするようだと下降の色が出てきているかもしれません。

 特に朝に空けた131円20銭~の窓埋めが起こる可能性は否定できません。ですので、131円50銭を安定して下抜けした場合にはショートを狙います。大崩れは想定しにくいので損切り近め短時間勝負が鉄則です。その上で、131円10銭付近から押し目買いを狙います。

 現状、オプションNYカット130円25銭、130円50銭、131円00銭、131円65銭に設定されています。必ずそこに向かうわけではありませんが、意識されやすいポイントです。現状では131円65銭が近く、NY時間では131円65円に向かう動きが出てくるかもしれません。

 現状の相場環境から考えると、日中の時間帯は132円50銭付近から下で動く相場と考え、132円30銭~40銭付近ではショートを狙っていくのが良いと思います。逆に下限は131円50銭と考え、131円50銭~60銭付近ではロングを狙っていくと良いと思います。

 ロンドン市場以降は、日中と同様に131円50銭~132円50銭のレンジ相場を想定しながら対応します。その上で、その範囲から1時間足で安定して上抜け、下抜けした場合にはドテンをしてロング、ショートに切り替えていきます。

 現状は、米国長期金利は上昇傾向ですが少し落ちてきました。金相場はやや上昇傾向なので、米ドルは朝の強い状況から徐々に弱くなっている感じです。また、日本の長期金利はやや上昇傾向ですので円高に振れやすい傾向です。ただし、日銀新総裁人事報道があり少し不透明です。13:10現在で通貨の強弱チャートの4位が米ドル、8位が円ですから、今のところ円が弱く米ドルがやや強い状況です。

 何にしても、損切り近め、短時間勝負が大切だと思います。レンジだと思って損切りをしないでいると急に大きく動いて後悔することもあります。

 夕方~の時間帯では、16:00~19:00にかけてユーロ圏やイギリスの経済指標の発表があります。米ドル相場にも影響ができることがありますので注意してください。米国の大きな経済指標の発表はありません。

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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