おじいちゃんへ

お久しぶりです。今あなたは何をしていますか？
天国で他の方と大好きなお酒を飲んで楽しんでいるでしょうか？それか精力的に仕事に取り組んでいるのかな？

釣りに行ったとき、物事は待つ時間も必要で、人付き合いも同じですと教えてくれたおじいちゃん。
言えのお風呂を炊くため、薪割りをしたとき、ガスって有難いだろ？だから物を粗末にしたらいけないんだと教えてくれたおじいちゃん。
僕らがくると帰るギリギリまでおもてなししてくれたおじいちゃん。なんでそんなことするの？って聞いたら、遠くからわざわざ来てくれたんだ。それくらいはしないとねって。
お酒が大好きなおじいちゃん、私が一緒にお酒を付き合うとすごく喜んでくれた。
大相撲が好きで、夕飯の晩酌をしながら楽しそうに見ていたおじいちゃん。相撲が始まるまでに風呂に入るんだって言ってたね。

病気を最後まで言わないことにして、家族で見舞った時も気丈に振舞っていたって母から聞きました。亡くなる前、僕がいきたいとごねてごねて、そしたら『今の仕事を大切にしなさい』といったおじいちゃん。

部屋に入りきらないくらい知り合いの人が病室に来たって聞いたよ。

僕はあなたを尊敬しているし、言いつけだって守ってるよ。
笑顔が素敵なおじいちゃんでした。

最後、銭湯で話した時
あなたは、介護が似合ってる。だから絶対やめるなよ。おじいちゃんずっと見てるからな。ガハハハ
ってわらった言葉は本当ですか？

もう真意はわからないけど。いいつけを守ってまだ働いているよ。

あなたは、養子に出されてその養子でもらわれた先で、兄弟とも馴染めない中、家業を手伝い、独立して竹を伐採し加工する仕事を始めるよね。

それだけでも凄いのに、来た人関わる人すべてにおもてなしして。
4人子供も授かって立派にして嫁がせて。

尊敬しかありません。

あなたに少しでも近づきたいです。
笑顔が似合うおじいさんになれるようにちょっとだけ頑張ってみようと思うよ。

おばあちゃんに会いに行ってみようと思うよ。
その時、挨拶させてもらいますね。

人間、いつかはそっちに行くからその時はまた、楽しい話をしましょう。
尊敬するおじいちゃんへ、孫からでした。