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映画「コーダ」に覚えた“ひっかかり”について
映画「コーダ(CODA)」は、聴覚障害を持つ家族と一人の健聴者の少女の物語を描いた感動的な映画です。
コーダ(CODA)とはChildren of Deaf Adultsの略称で、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものこと。
映画は、コーダである”ルビー”を中心とする家族の物語です。
エミリア・ジョーンズが演じる主人公ルビーの演技や歌声が非常に素晴らしい。そして、実際の聴覚障害者がキャストとして参加しており、これが作品全体のリアリティを増幅させています。
ルビーを演じたエミリア・ジョーンズの歌声と演技は見事で、みずみずしくも力強いパフォーマンスが映画を一層引き立てています。また、実際の聾者が演じていることもあり、キャスト全員の演技は非常にリアリティがあり、感動的です。映画の演出で注目すべきは、合唱シーン。「無音」を効果的に使い、聴覚障害者がどのように音楽を感じるのかを視覚的に伝えています。独特の演出ですね。
全体的に、「コーダ」は、シンプルなストーリーでありますし、ジャンルとしてはよくある感動的な家族ドラマといえます。泣ける映画でありながらも、笑いの要素も持ち合わせ、どういうわけか心にひっかかる、観る人に強い印象を与える映画だと思うのです。
物語は、ルビーが家族の漁業を手伝いながら、歌手に夢を追い求めます。耳の聞こえない家族を持つことで、ルビーは家族のコミュニケーションや仕事を支える責任を感じ、時には自分の意思と無関係に家族を助けなければならない場面が描かれています。彼女が自分の目標や夢を犠牲にしてまで家族を助けるという状況が浮き彫りになります。
この映画の中で家族はみんな助け合って生きています。真面目に働いて少しでも家族の生活をよくしようと頑張っています。でも、お金がありません。そして、ルビー以外は全員「聞こえません」。そのおかげでうまくいかないことがおきます。これは、誰のせいでもなく、どうしようもありません・・・。まずここでひっかかります。
唯一聞こえるルビーが、あることをいいだします。これは、ルビーの将来にとってうまい具合ともいえません。ここもひっかかるポイント。
家族の誰も悪くありません。一生懸命に、家族を思って生きています。
なのにうまくいかないのですから、ひっかかります。
どうなるのでしょうか?
最近見たばかりですが、映画「コーダ」の出来は素晴らしい。
いろいろな感情と考えを呼び起こします。
映画はこちらからご覧いただけます。
字幕を読む機会が多いため、
吹き替え版での視聴をおすすめします。
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