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愛おしい時間について

多くの人が愛してやまない「アバウトタイム」という映画を見た。 時間を遡ることができる主人公がその能力を使って幸せな人生を模索していく、というような映画だ。 結論から言うと、とんでもなく良かった。 でも、映画が描く柔らかな雰囲気の中に僕は何故だか焦燥を感じた部分が多かった。 上手くいくだけではないタイムトラベル、過去を変えることで今も変わってしまうという代償や人の命と時間に関わること、、 毎日生活していく中で必然である偶然性というものが、彼には無効であるからだ。だからこそ

    • 映画帰りは自分宇宙

      先日、いやもう少し前かな、「ブルーアワーにぶっ飛ばす」という映画を見た。 すごーく良い映画で、1人で過ごすには贅沢すぎるような2時間が夢のように過ぎていった。主題歌の曲が凄く印象的で、感動させるような映画ではないものの、うるりと水分の溜まった目から少しの涙が零れ落ちた。 「うん、最高な休日だっ。」 なんて心の中で呟いて、帰路に着く。 劇中でもキーワードになる"ブルーアワー"というのは「日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯のことである。元々はフランス

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