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2023年4月21日に、河村市長及び市担当職員と面談しました。

前回の記事でご説明した要望書2について、市長及び市担当職員へ内容を直接伝えるための面談は、2023年4月21日の14時から、市長室のとなりの応接室で行われました。
前回の記事はこちら ↓

河村市長は、ご自身も選挙運動期間中であるにも関わらずお時間を作ってくださいました。感謝致します。

また、市長は「市民の会」が送付していた「要望書2」を事前に読んで頂いていたようで、要望書の内容を読み上げるような儀式的な事をする必要はありませんでした。
その分、対話の時間とする事ができ、ありがたかったです。

今回の面談の報告を、以下のようにまとめました。
1、今回の面談で確認できた事
2、市長発言で気になった事

そして、それぞれの項目に「市民の会」としてのコメントを付けました。


1、今回の面談で確認できた事

①「基本的な考え方(案)」の(案)はまだ取れていない。まだ案のまま。

3月中にこの(案)を取って、正式な物として公表する予定と聞いていたのですが、4月21日時点では、まだ案のままとの事でした。この(案)がいつ頃取れる予定なのか、(案)が取れた際にはどの様な形で公表する予定なのか、という事を聞きそびれてしまいました。

②「差別の禁止という文言になるかは分からないが、差別の事はやらなければいけないと思っている」「差別禁止みたいな事は言いますよ」と、市長が複数回明言。

期待してしまいます!「差別をしてはならない」と明記して欲しいです。

③市長は、「市民の会の要望書2の内容は、ほぼ同じ事をやろうと思っていた」と発言。

「市民の会」の意図を、ちゃんと理解して頂けていると良いのですが・・・

2、市長発言で気になった事

①どこの先駆的にやっている市も空文化している。なぜかというと、差別している側にそれは差別なんだと意識してもらわないといけないから。

何をもって「空文化している」と仰っているのでしょうか? 三鷹市では「空文化」させないような秘策でもあるのでしょうか?
差別している側に、それは差別なんだ、してはいけない事なんだと理解してもらう事は必要ですね。

②差別されている人たちも大事だけど、無意識に差別してしまっている人たちも大事。その人たちの意識をどうやって変えるかって事が非常に重要。

「大事」という言葉をどういう意味で使っているのかが分かりません。市民として無視してはいけない存在だという意味ならば、まだ理解できなくもありませんが、もう少しちゃんとした言葉選び(もしくは説明)が必要だと思います。差別を受けている人(マイノリティ)には、差別する側(マジョリティ)の変化を待つ余裕も義理もありません。

③全体としてバランスをとっていかないと。

2-②で書いた事と重複しますが、全体のバランスをとるために、差別されている人をそのまま放置するような事はあってはなりません。
例えば、選択的夫婦別姓制度が未だに導入されない事を想起してしまいます。

④今回の条例はあくまでも理念条例なので、罰則規定や救済措置について細かいところまで書き込む事はしない。

私たち「市民の会」が求めている事は、そういう事ではありません。
罰則規定や救済措置の詳細までこの条例に書き込む必要はありませんが、「別途、条例や要綱で定める」という趣旨の記述は必要だと思っています。
この事に関して、「市民の会」からは以下のようにも伝えました。
『常日頃から差別を受けている人や、人権侵害されがちな人が、三鷹市の新しい「人権基本条例」をみた時に、三鷹市はどのように差別を無くしていくのか、差別された人をどうやって助けてくれるのか、その方向性が少しでも感じられるような、三鷹市はこれから少しずつでも良くなっていくかもしれないと希望が持てるような内容にして欲しいと思います。』
市長からは、「わかりました」というお返事を頂きました。

⑤(人権課題に知見のある人で構成されるプロジェクトチームを作って欲しいという「市民の会」の要望に対して)個別の人権課題についてそれぞれの専門家からこれまでも意見を聞いてきたし、これからも要所要所で意見を聞いていく。

市長は、「市民の会」が求めている事を理解されていないのではないかと感じました。
「市民の会」が求めているのは、人権課題に知見のある専門家を含むプロジェクトチームを常設して「人権基本条例」の策定に取り組んでくださいという事です。そして、こちらが考えている専門家というのは、人権全般、もしくは人権条例についての専門家という事です。
そもそも、この「プロジェクトチームを作って取り組んで欲しい」という要望は、私たち「市民の会」が「基本的な考え方(案)」を読んだ時に、このまま担当部署だけに任せていたら中身のない条例になってしまうのではないか、という危機感から出たものでした。
伝え方が、遠回し過ぎたのでしょうか。


この「2、市長発言で気になった事」の内容について、もちろん「市民の会」メンバーはそれぞれ意見を言いましたが、多くの部分で話がなかなかかみ合わなかったのが残念でした。

ですが、「差別の禁止」についてと、要望書2の内容はやろうと思っているとの発言があった事は、前向きにとらえています。
もちろん、実際はどうなるのか注視していかないといけません。

とりあえず、ここまでが面談の報告になります。
ご報告が遅くなってしまい、申し訳ありません。

次回の記事では、今後「市民の会」が求めていく事をお伝えしようと思います。

面談の最後には、「市民の会」から河村市長へ、改めて要望書2を手渡しました。

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