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三鷹市の「基本的な考え方(案)」と、「市民の会」の要望書。

三鷹市長選挙、三鷹市議会議員選挙が終わりました。
みなさんにとって、今回の選挙結果はいかがでしたか?

今回の選挙で、「三鷹市人権条例を考える市民の会」のアンケートにご回答頂いた候補者23名の内、15名が当選しました(市長候補者を含む)。市議会に限って言うと、定数28名の内、14名の方しかアンケートにご回答頂けませんでした。ご回答頂けなかった14名の市議の方々は、三鷹市の人権基本条例についてどのように考えているのでしょうか?
機会があればぜひお聞きしたいですし、今後も三鷹市議会を注視していきたいと思います。

今回の三鷹市議会議員選挙の結果とアンケートへの回答の有無を、一覧表にしました。画像はこの記事の一番下に貼っておきます。
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さて、話は前後しますが、三鷹市は、2023年3月9日に行われた男女平等参画審議会までに、人権基本条例についての「基本的な考え方」の案を出しました。

「市民の会」のメンバーは、この「基本的な考え方(案)」を読んで、正直「、、、これだけ?」と、思いました。

「市民の会」は2022年3月に市と市長宛てに最初の要望書(要望書1)を提出し、市長及び市担当職員と面談もしましたが、その時の要望が活きているようには思えませんでした。少なくとも、この「基本的な考え方(案)」からは読み取れません。

要望書1の内容を要約すると、以下のようになります。
①「人権基本条例(仮称)」の正式名称は、条例の目的を含むものにし、その目的が一目でわかるようなものにしてください。
②この条例の策定プロセスに、当事者が主体となって関わることを保障してください。当事者を置きざりにしては、本当の意味での人権条例にはなり得ません。
③この条例における「市民」の定義は、誰ひとり取り残さないような包括的なものにしてください。例えば「三鷹市に関わりのあるすべての人」等。
④この条例では「人権が守られる」ということをどう定義するのか、具体的な表現で明記してください。

「このままでは、マズいのではないか」と思い、「市民の会」は2回目の要望書(要望書2)を作り今年の4月6日に提出し、4月21日に再び市長及び市担当職員と面談しました。

要望書2の内容を要約すると、以下のようになります。
①「差別の禁止」を明確に規定してください。
②人権侵害に関する相談・調査・救済・提言を行う独立した第三者機関を設けてください。
③人権条例策定には、担当部署だけでなく、現場を知り、人権課題に知見のある人で構成されるプロジェクトチームを設けて取り組んでください。
④市民の意見をより十分に反映させる為に、今後の「市民ワークショップ」「市民フォーラム」等は、多くの市民、特に当事者や問題意識のある人の意見を条例に反映する場としてください。また、パブリックコメントは、進捗状況に応じて複数回行ってください。

4月21日の市長及び市担当職員と面談については、次の記事で紹介したいと思います。

※以下、三鷹市議会議員選挙結果&アンケート回答有無一覧表です。

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