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好きなだけ話すことを自分に許せる場所ってそんなにない

口から産まれたくちこさんである。
いい年になった今でも、「ねーおかーさん聞いて聞いてあのねー」と母親の後をついて回るような子供が私の中にいる。
でも、年をとるにつれて、「自分ばかり話すのではなく、人の話も聞かなくてはいけない」とか、「なんでも無防備に人に話すものではない」とか「TPOにあった話題を選ぶべき」とか色んな知恵がついてしまい、実生活でもネット上でも思いっきり話すことができなくなった。
日ごろ、生活の中で考えていること、ガイドの仕事でお客様と話したこと、うまくできたなあと思うこと、失敗だったこと、身の回りに起こったこととそれに対する自分の感想。意見。

私はお喋りなくせに文章を書いたり人前でスピーチをしたりするのが昔から凄く苦手だ。最近、それが自分の特性に関係があるのではと思うようになった。
物ごとを考える時に、起承転結、序論本論結論、序破急といった開始→終了の真っすぐなフローにできない。しいていえばマインドマップのように一つの枝から際限なく枝分かれし細部に入り込んだ挙句、何かのきっかけで突然別の枝にジャンプしたりして、そもそも何の話をしようとしていたのか見失ってしまう。無理やり話を元に戻したとして、マインドマップの枝分かれした先にあった細かい思考や言葉は日の目を見ることなく寝かされてしまう。こういうの、どうやったら文章に取り込んでいけるんでしょうね。
ちなみに仕事も同じで、手順1から完了まで順序通りに進めるのが苦手。あっちこっちよそ見しながらぐねぐねと進めていって、まあ、期限までに終わるしいいかなーと。

閑話休題。

SNSのアカウントはたくさん持っている。
今もっぱら更新しているのは、勤務している団体の公式SNS(X、Instagram、Facebook、WPで作った公式サイト…)
個人的にも長いことXとInstagramをやっていたが、勤務先のほうで投稿を始めてからは、個人のものはとんと更新しなくなった。古い知り合いがたくさんいて、結局は実生活での会話と同じく「話すべきこと」を意識するあまり、「言いたかったこと」が素直に出せなくなってしまった。
勤務先のSNSはめちゃくちゃ更新している。顔出しもしている。でも自分のアカウントではないから、書きたいことを何でも放り込む訳にはいかない。(炎上除けのおまじないとして、実家の母にアカウントを教えている。彼女は熱心なフォロワーで、いつも投稿にいいねしてくれる)

ここでは、ほかのアカウントでアウトプットできなかったことも書いてみようと思う。「ねーねーあのねー」と小さい子のようにたくさんお話しできたらいいな。

よろしくお願いします。


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